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赤ちゃんはどこまで「自ら育つ」のか

東京大学 発達脳科学 赤ちゃんの脳研究者 多賀厳太郎(5)

2015年8月22日(土)

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首がすわってお座りをして、ハイハイを覚え、立ち上がって歩き、言葉を発する――生後1年間のうちに驚異的な成長を遂げる赤ちゃんの脳ではいったい何が起きているのだろうか。その発達の解明で最先端をゆく多賀厳太郎さんの研究室に行ってみた!

(文=川端裕人、写真=藤谷清美)

 東京大学大学院教育研究科で、赤ちゃんの脳の研究をしている多賀厳太郎教授に、脳の発達の一般的な話から、視覚や聴覚、さらには共感覚! についても語っていただいた。ここまでポイントとしては、

  • 赤ちゃんの脳は形状も、神経のネットワークも新生児の段階でだいたい大人と同じように完成している。ただし、シナプスだけは生後急激に作られて、半年ぐらいがピークになり、後は減っていく。
  • 赤ちゃんが脳の機能を獲得していく過程では、何にでも反応する状態から、個別性を獲得していく「General to Specific」のルートを取ることが多い。

 この2点が、強く印象に残った。

 そして、これらを貫くひとつのテーマとして、重要な考え方がある。

「私、こういう研究をしながら、いつも『自発性』について考えています」と多賀さんは言った。

 新たなキーワードは、自発性、だ。

働きかける力

「普通、脳の発達っていうと、環境のいろんな入力によって脳が変わっていって、発達すると考えられます。でも、それをするための必要条件として、脳そのものが自発的にいろんな物事を処理したりする仕組みがある程度備わっていなければならない。その上で、環境と相互作用することが必要だろうと。基本的に、人の脳の固有性っていうんですかね、それを認める立場です」

 日本語で「自発性」というと、英語のVoluntary(自分の意志で)というふうなとらえ方をされることがある。しかし、ここではむしろ、「赤ちゃんが外から何の刺激がなくても、自分が何か外に対して働きかける力を持っている」ことだ。

 これだけでは分かりづらいと思うので、もう少し教えてもらおう。

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「研究室に行ってみた」のバックナンバー

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「赤ちゃんはどこまで「自ら育つ」のか」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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