• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

海に憧れた少年がサメ博士になるまでとこれから

沖縄美ら島財団総合研究センター 軟骨魚類学 佐藤圭一(5)

2016年8月20日(土)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

このところ「サメに襲われた」というニュースをよく耳にする。2015年には日本でも目撃情報が相次いだ。だが、「怖い」というイメージのほかに、サメについて知る機会はとても少ない。そこで、頂点に君臨する海のハンターの素顔に迫るべく、世界屈指の研究所を率いる佐藤圭一先生の研究室に行ってみた!

(文=川端裕人、写真=飯野亮一(丸正印刷))

 沖縄美ら島財団総合研究センター動物研究室の佐藤圭一室長は、その世界では第一人者と目されるサメ博士だ。

海へのあこがれ

 飼育しているサメと野生のサメ、あるいは、生きているサメと標本になったサメ、様々なものを見ることができる格好の位置で、サメの繁殖生理学の最先端の知見を積み重ねている。

 幼少から魚、特にサメが好きだったのかと思いきや(そういう子は、たしかにいる)、実は海のない栃木県の出身だという。

ヘラザメを持つ佐藤さん。2009年撮影。(写真提供:佐藤圭一)

「小さい頃、海に行くっていったら、もう本当に一大イベントでした。その中で漠然と海へのあこがれがありまして、船に乗って世界中を調査するとか、スケールの大きな学問に興味を持っていました。それで、大学に行って専門を選ぶ時、海のフィールド調査ができる研究室を選んだんです。特に深海に興味があったので、誰も研究したことがない深海鮫がいるからって言われて、やりはじめたのが、ヘラザメという種類です。実は、サメの中で一番種類が多いグループなんですがあまり知られていなくて。ただ、深海に行くとたくさんいる。それも、世界中にいます。学生時代から、世界中の博物館を訪ねて標本を観察するという毎日をずっと繰り返して、もちろん、トロール船ですとかに乗って海のフィールドワークにも行きました」

 佐藤さんを深海鮫研究にいざなったのは、仲谷一宏・北海道大学教授(当時)で、数々のサメ関連本の著者として知られる元祖サメ博士である。佐藤さんは、仲谷教授の元、夢の一つだった海のフィールドワークを果たし、また、博物館をめぐりつつ、形態学や解剖学にもとづいて、分類や系統を考える方法を学んだ。

ナガヘラザメ。あまり知られていないヘラザメだが、サメの中で一番種類が多いグループだ。(写真提供:佐藤圭一)

ナショナル ジオグラフィック日本版でも「海のハンター」シリーズとして、2016年6月号で「イタチザメに会いたい」を、7月号で「ホホジロザメ 有名だけど、謎だらけ」を、8月号で「大海原の王者 ヨゴレはどこへ?」を特集しています。あわせてご覧ください。

コメント0

「研究室に行ってみた」のバックナンバー

一覧

「海に憧れた少年がサメ博士になるまでとこれから」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

全体の2~3割の人でも理解し、動き出してくれれば、会社は急速に変わります。

中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長