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3.11地震の火山への影響を百年後まで試算

防災科学技術研究所 火山物理学 藤田英輔(5)

2015年11月7日(土)

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阿蘇山、箱根山、御嶽山など、このところ活発化しているように見える日本の火山だが、本当はどうなのか。2011年の東北地方太平洋沖地震の影響は?富士山は?そして、火山についていまどこまで分かっているのか――。地震や地殻変動の観測をもとに地下の現象を解明し、火山防災に取り組み、噴火の予知を目指す藤田英輔さんの研究室へ行ってみた!

(文=川端裕人、写真=藤谷清美)

 さて、数値シミュレーションには、もうひとつ大きなテーマがある。

 2011年3月11日におきた東北地方太平洋沖地震は、日本の火山活動を活発化させたのだろうか。あるいは、これから活発化させるのだろうか。もしも、そうだとしたら、「どの程度」だろうか。

3.11のひずみは

「地震と火山というのは、やはり密接な関係があります。東北の地震で、太平洋プレートがズルッと動いて、それによって周りにも歪みが伝播していって、例えば火山の下のマグマ溜まりにひずみができちゃうということもあるわけです。マグマはやわらかくて、まわりは固いわけです。その境目にギューッと力がかかる。1つは、マヨネーズを絞り出すみたいにマグマを絞り出してしまう形。あるいは、マグマって前にも言いました通り、ガスが入ってることが一番重要なので、力のかかり方が変わると、例えばビールとか炭酸飲料を振った時のような感じになって、栓をシュッて抜くと飛び出しちゃうようなことが起きる。それで噴火の連動性みたいなことが、言われるんです」

 地震というのは、地殻のひずみが解放される時に起きる現象だと理解している。でも、どこかのひずみが解放されると、別のどこかにまた別の形のひずみがたまるということになってしまうらしい。

 では、実際にこの時の影響というのはすでに出ているのだろうか。個人的には、御嶽山や口永良部島の噴火との関連が気になるが……。

コメント3件コメント/レビュー

地面の中は見えないので我々素人にはそれを分かりやすく説明してくれる専門家が必要。しかし我々素人はとかく専門家に「過程」より「結論」を求めがち。
それが無理フリだと判っていても、「専門家」に結論を最初に述べてもらうことにより、本来自分で考えるという面倒な過程を省略しようとしているのだが、それは責任転嫁であり自分自身の生命財産を他人に委ねる行為につながる。
一方の専門家の側にも正確に伝えようとすればするほど却って相手の素人が引いてしまう、かと言って省略すると説明責任を果たせない、というジレンマがあるだろう。
火山や地震に限らず原発や放射能のことでも。。。あぁ、これって「専門家」を「政治家」に言い換えると一連の安保法制の議論でも同じことが言えるな。(2015/11/10 08:45)

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「3.11地震の火山への影響を百年後まで試算」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

地面の中は見えないので我々素人にはそれを分かりやすく説明してくれる専門家が必要。しかし我々素人はとかく専門家に「過程」より「結論」を求めがち。
それが無理フリだと判っていても、「専門家」に結論を最初に述べてもらうことにより、本来自分で考えるという面倒な過程を省略しようとしているのだが、それは責任転嫁であり自分自身の生命財産を他人に委ねる行為につながる。
一方の専門家の側にも正確に伝えようとすればするほど却って相手の素人が引いてしまう、かと言って省略すると説明責任を果たせない、というジレンマがあるだろう。
火山や地震に限らず原発や放射能のことでも。。。あぁ、これって「専門家」を「政治家」に言い換えると一連の安保法制の議論でも同じことが言えるな。(2015/11/10 08:45)

自然のパワーは人知の及ぶところではないと言われてきましたが、ある程度のところまでは明らかにされてきたように感じ、さらなる飛躍が望めそうです。ただし、この調査研究を公的資金で進める場合には費用対効果も十分に考慮して、もっと謙虚になってほしいと思います。(2015/11/09 14:54)

噴火や地震が記事になる度に思うのは、「地熱発電が高温岩体方式も含めて現在の100倍程度になったら、火山爆発の可能性は下がるのでは?」という疑問です。60代なかばの年配者が子供の様な事を考えている、とは思うものの、名も無い地熱発電推進派の一人としては、発電以外の発電以外の二次的な効果も期待してしまいます。例えば昨年の御嶽山の水蒸気爆発が起こった時に何KWH相当のエネルギーが発散されているのか。これを自然の「発散」に任せず、「小出し」に発電したら火山爆発に対してどの様な影響が出るのか。自然に蓄積された蒸気や熱水に加えて地上から水を補給して「高温岩体地熱発電」まで行えば、ある程度の火山であれば「水蒸気爆発」の発生を抑制出来るのではないか、さらにはマグマの上昇も抑えられるのではないかと思う。専門家にすれば、「爆発のエネルギーは桁違いに大きい」という答えが返ってきそうだが、であれば更に発電や熱利用の規模を大きくしたらどうなるのか。八丈島の地熱発電は有名だが、火山活動の活発な三宅島や伊豆大島にも大規模な地熱発電所を建設して欲しいものだ。それが少しでも火山爆発の抑制に役立つなら、島民にとっても願ったり叶ったりだろう。(2015/11/07 13:42)

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