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「恐竜少年」が恐竜の枠を超えたテーマに挑む訳

アルバータ大学 恐竜と脊椎動物の起源 宮下哲人(5)

2018年2月3日(土)

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恐竜の研究を志して高校時代に単身カナダに留学。夢を叶えて、現在、世界的に活躍する若き日本人研究者がいる。ナショジオが選んだ「2016年ドラマチックな科学ニュースベスト6」の2つにも関わったその宮下哲人さんに、多岐にわたる研究活動について聞いてみた!

(文=川端裕人、写真=内海裕之、撮影協力=国立科学博物館)

 カナダ・アルバータ州のロイヤル・ティレル古生物学博物館の収蔵庫にある、保存状態のよいダスプレトサウルスの標本について語ろう。

 TMP2001.36.01と名付けられた標本は、その名の通り2001年に発見されたもので、カナダで見つかるティラノサウルス類、ダスプレトサウルスの中でも屈指の保存状態の頭骨だ。

これがその頭骨の化石。7000万年前に生きていたものとは思えない保存状態だ。(写真提供:川端裕人)

 宮下さんは、大学1年生の時に、師であるフィリップ・カリー博士から、この標本を預かった。以来、様々な分類群の恐竜や他の脊椎動物の研究をしつつ、いまだ論文を完成できずにいる。

「もともとはフィルが何十年もあたためていた構想なんですけど、アルバータ州の南部で見つかるティラノサウルス類、ダスプレトサウルスには恐らく2種類あるんじゃないかと。それで、すばらしい保存状態の標本が出てきたので、これまであまりよく知られていなかったダスプレトサウルスについて再評価、再検討しようという話です。僕としては、これを通りいっぺんに普通に記載してしまうのはもったいないので、時間をかけてやっていて気づいてみればここまで来てしまいました。みんなにいつ出すんだ、いつ出すんだって、もうずっと言われてるんですよ」

宮下哲人さんは、最初の研究がいまだ終わらない理由を語り始めた。

 ダスプレトサウルスは、中生代白亜紀後期のティラノサウルス類で、白亜紀最後期の超有名恐竜ティラノサウルス・レックスよりちょっと前に生きていた。体長が9メートルほどあったとされている。同時代の肉食恐竜には、中型・小型のトロオドン、ドロマエオサウルス、サウロルニトレステスなどがおり、一方で狙われる立場の草食の恐竜たち、カモノハシ竜や角竜たちも多様だった。こういったものがアルバータ州の恐竜世界を象徴する存在であり、カリー博士や宮下さんにしてみれば、ご当地ダイナソーなのである。

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「「恐竜少年」が恐竜の枠を超えたテーマに挑む訳」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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