新宿に出現、スタンフォード式住宅の実力

リサイクル、食品ロス、省エネの常識を覆す「グリーンAI」

  • 半沢 智

 環境分野で人間の知的活動をコンピューターで実現する人工知能「グリーンAI」の活用が進んでいる。リサイクル、食品ロス削減、ビルや住宅の省エネなど、あらゆる現場で革新をもたらしている。

さらば「3K」職場

 産業廃棄物処理業者のシタラ興産(埼玉県深谷市)では、これまで人間が手作業で実施していた廃棄物の選別作業を、AIロボットに置き換えた。ベルトコンベヤーに流れてくる様々な材質が混ざり合った廃棄物を、AIロボットが次々と選別する。

シタラ興産(埼玉県深谷市)が導入したAI選別ロボット

 導入したのは、フィンランドのゼンロボティクス社の製品である。ラインの途中にカメラと赤外線センサーを備えており、これらで廃棄物の形状を認識する。特定の廃棄物をコンベヤーに流し、廃棄物の種類を学習させることができる。現在、20種類の廃棄物を学習させており、1時間に約3000個を選別できる。

 廃棄物の選別作業は長時間にわたって立ったままで同じ作業を繰り返す必要があり、肉体的にも精神的にもきつい。ガラス片をつかんだり、コンクリート片などの重量物を持ち上げたりすることもあり、危険も伴う。とはいえ、効率的な選別のためには人手での作業が不可欠だった。

 こうした常識を覆えしたのがAIロボットだ。これまで18人いた手選別ラインの作業員は、わずか2人になった。その2人はAIロボットの監視員だ。人手による選別では、1日当たり約300t~400tの処理が限度だったが、AIロボットの導入により処理量は5倍の2000tになった。

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いただいたコメントコメント1件

記事に書かれている内容には、「成る程!」と思うものも、「そこまでAIにやらせて良いのか?」と思うものもある。人が生活する上で、「暑い」とか「蒸し暑い」と感じて、団扇に手を伸ばすか、扇風機を回すか、それともエアコンのスイッチを入れるか。それらを全てAIが勝手にやって自動で処理したら、大災害を受けてAIが働かない時に、人は最善の対応を出来なくなってしまうのではないか?詰り、AIを生活の場に余りに多く持ち込むと、「過保護」状態になるのではないか?日本人について考えると、アメリカ人と比べると、野性味がほとんど残されていない。一方で、最先端の科学技術ではアメリカは日本よりはるかに進んでいる。つまり、幅が広いのに対して、日本人は狭い範囲に集中している。そんな日本で「AI住宅」が普及することを想像すると、身震いしたくなる。AIを利用するのは大いに結構だが、人の生活深く入り込むのは勘弁願いたい。(2017/05/20 16:01)

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