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焼酎かす、うどん、豆腐で一石三鳥

食品廃棄物を使うバイオガス発電が活況

  • 馬場 未希

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2017年8月4日(金)

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 食品廃棄物の削減・処理と、リサイクル、再生可能エネルギー発電による売電の“一石三鳥”を狙う技術が普及し始めた。工場や、飲食店から出るバイオマス(生物資源)である生ゴミを使う「バイオガス発電」だ。

焼酎作りの「最終工程」

 「バイオガス発電は、イモ焼酎作りに欠かせない工程」と、霧島ホールディングス経営計画室顧問の黒木尚之氏は話す。

 「黒霧島」「白霧島」など全国で人気を集める焼酎などを製造、販売する霧島酒造は、製造工程から出るサツマイモのくずや焼酎かすを使って発電している。

 発電までの流れはこうだ。霧島酒造は1日に一升瓶で16万本に上る規模を製造するため、約340tの南九州産サツマイモを使う。傷や変色があるイモは、焼酎の味わいに雑味が生じる原因になるため選別する。選別ではじかれたイモのくずは毎日、平均して約10t出るという。

 焼酎作りに使うイモを蒸し、コメから作る麹とともに仕込んで蒸留すると、焼酎ができあがる。蒸留工程では「もろみ」が残る。これを絞ったものが焼酎かすだ。かすの量は毎日約650tに上る。

 イモくずを粉砕して焼酎かすと混ぜ、工場敷地内のメタン発酵槽に投じる。混合物にはメタンの生成に欠かせない炭化水素系の成分が豊富に含まれる。温度を55℃程度に保った発酵槽内で、微生物のメタン菌の働きにより炭化水素が分解され、メタンガスが発生する。その量は1日平均約3万立方メートルに及ぶという。

 メタンガスを燃料に使い、同じ敷地にあるバイオガスエンジン発電機で発電する。電気は、再エネ電気の固定価格買い取り制度(FIT)の下、九州電力に売る。年間約700万kWhの発電実績があり、1kWh当たり39円(税抜き)で買い取られる。年間売電収入は約2億5000万円に上る。

 発酵槽には、汚泥混じりの液体(消化液)が残る。汚泥は取り出して乾燥させ、肥料にリサイクルして販売している。液体は基準にのっとって浄水され、下水道に排水する。

■ 工場の残さを使う発電は焼酎製造の最終工程

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