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ハリルジャパン、アフガニスタン戦で見せた攻撃スタイル

アジア2次予選で変化したデータとは!?

2015年9月30日(水)

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(写真:アフロ)

 東アジアカップを挟んでW杯アジア2次予選が再開された。少し振り返ると、初戦のシンガポール戦では圧倒的に攻め込むも想定外のスコアレスドローで終わり、これまで世界レベルでは議論に上がっていた決定力不足がまさかのアジアレベルで炎上気味に議論された。続く東アジアカップでは国内組(Jリーグ所属選手)から得点に直結する新戦力をピックアップすべく臨んだが、3試合で勝ち点2、総得点3という寂しい数字に、サポーターの苛立ちも爆発寸前。

 そして再開されたW杯アジア2次予選9月の2連戦、蓋を開けてみると、カンボジアにホームで3対0、アフガニスタンにアウェーで6対0と、数字上は文句のない快勝。欧州のサッカーシーズンが始まり、海外組のコンディションも良く、その上でアジアレベルの相手にやるべきサッカーも整理されてきたようだ。ただし、同じ勝ち点3を得た2試合の中で、ピッチ上の選手たちの振る舞いに変化があったようだ。今回は、快勝した2試合と初戦のシンガポール戦のデータを見ながら、2次予選最大の山場となるシリア戦に向けての現在地を確認してみたい。

攻撃の効率の悪さを露呈

 上の表に、W杯アジア2次予選のこれまでの3試合の基本スタッツを並べてみた。3試合通じて失点はゼロでとりわけ守備に関する数字は特に問題ないだろう。問題の攻撃に関する数字を見てみると、得点は0→3→6と試合を重ねるごとに増加しているが、シュート数では、インドネシア戦に比べてカンボジア戦で増えたもののアフガニスタン戦で再び減るという「逆V字」となっている。

 そこで、まずは2戦目のカンボジア戦の基本スタッツに注目したい。初戦のシンガポール戦で決定力不足が問題視され、次に迎えたカンボジア戦では、46本のシュートを記録し、ゴールへの意識が高まっている様子が伺えた。しかし、そのうち枠内シュートは12本と他の2試合とほぼ同じで、肝心の枠内率ではこれまでで最低となっていた。シュートを打たなければゴールは決まらないという焦りもあったかもしれない。また、圧倒的にボールを支配した中で、パス総数で突出した数字を記録し、さらにはPA(ペナルティーエリア)進入回数でも他の2試合を大きく上回る数字を記録したが、それでも3得点という結果は、攻撃の効率の悪さを露呈したと言われても仕方ないだろう。

PA内、PA脇への前方ロングパスの軌跡

 上の図は、PA内・PA脇への前方ロングパスの軌跡を示したものである。試合を重ねることで、パスの本数がほぼ倍増している。さらにアフガニスタン戦に着目すると、パスの起点が1本以外すべて敵陣に入ってからであること、そしてセンターバックの左に入ったDF森重からのパス本数と右サイドへのピッチを横断するような斜めのロングパスが増えていることが分かる。

 両サイドのPA脇にシンプルにボールを供給することで、ゴール前に密集した対戦相手の守備陣を引き出し、PA内のスペースを確保する狙いがあったのだろう。さらに、アフガニスタン戦では森重を筆頭に上位3選手の前方ロングパス成功率が50%を記録していた。シンガポール戦では同ポジションに槙野が入っていたが、9月の2次予選は怪我のため離脱し、同ポジションに定着した森重が自身のストロングポイントとも言える正確なロングフィードを2試合に渡って効果的にアピールしたのだろう。

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「ハリルジャパン、アフガニスタン戦で見せた攻撃スタイル」の著者

永野 智久

永野 智久(ながの・ともひさ)

スポーツアナリスト/アンドスポーツ代表

「巧みなワザやコツの可視化」をテーマにスポーツ選手のパフォーマンスを定量的に評価する研究に取り組んでいる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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