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海上の冒険こそが歴史を変えてきた

海の歴史を楽しむ本

2015年7月6日(月)

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 みなさん、こんにちは。月に1度の読書コラムです。

 7月に入るなり、楽しい夏休みの計画を立ててそわそわし始めた人がいるかもしれません。
 夏といえば、海です。今月はマリンブルーの光景に身を委ねながら、読書で新しい「海の冒険」へと旅立ちましょう。

 1冊目は『海底二万里』(新潮文庫)です。

海底二万里』(新潮文庫)

 僕は、海といえば、原子力潜水艦の名前にもなっている「ノーチラス号」を生み出した、SFの父、ジュール・ヴェルヌがまず頭に浮かびます。少年少女世代が海に憧れる海洋冒険小説の傑作といえば、これです。大西洋に現れた謎の巨大生物の正体を追い、アロナクス教授が使用人とともに高速フリゲート艦に乗り込み、冒険していく、躍動感にあふれた物語です。海に子どもが憧れるのは、大冒険小説に触れることがその始まりでしょう。

 そう、海といえば、冒険・探検とほぼ同義です。本当の冒険譚を読みたい方へのお勧めは、あの、進化論で知られるチャールズ・R.ダーウィンが著した『ビーグル号航海記』(平凡社)です。

 2013年に出版された新訳が大変読みやすいのでお勧めです。本書を読むと、進化論などという、当時としてはとんでもないことをダーウィンが言い出した理由がとても良く分かるでしょう。とにかく、生き物に対する細かな観察力とその記録には圧倒されます。偉大なことを成し遂げる人は、やはり突出して変わったところがあるのだなあと実感します。

人類学者に挑んだヘイエルダール

 さて、ダーウィンのマニアックな航海記を読んだ後は、2013年にもう1つ出た新しい翻訳本を。古代ペルーの古代筏を複製して太平洋横断に挑んだこれまた奇抜な冒険家、ヘイエルダールの物語、『コン・ティキ号探検記』(河出文庫)を手に取ってみましょう。

 ヘイエルダールは、彼のことを相手にしなかった人類学者に挑むため、コン・ティキ号での探検に乗り出したのです。人が古代筏(いかだ)で太平洋を渡ったのではないかという仮説を証明しようと自ら実験し、大昔の海運の謎に迫ろうとした人でした。ヘイエルダールの調査法は、今や「実験考古学」という名で、正当な研究方法として認められており、ヘイエルダールは先駆者として名を遺したのです。

 さて、最初に太平洋の海の冒険を取り上げましたが、ダーウィンとヘイエルダールは19世紀~20世紀の比較的新しい冒険です。海といえば日本も海の国です。日本の海をめぐるスペクタクルを代表する歴史上の存在といえば、14~15世紀に海上を席巻した倭寇しかないと思います。倭寇は一般的にイメージされているような荒くれ者の海賊ではなく、いわば海に生きた人々の自由な海上共和国でした。

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「海上の冒険こそが歴史を変えてきた」の著者

出口 治明

出口 治明(でぐち・はるあき)

ライフネット生命保険会長兼CEO

1948年生まれ。京都大学を卒業後、日本生命保険に入社。同社を退職後、2006年にネットライフ企画設立、代表取締役就任。2008年にライフネット生命保険に社名変更。2013年6月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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