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閉店セール、新規開店セールと値引きの関係

37年続けた店を「閉める」心境

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2015年10月21日(水)

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10月4日、でんかのヤマグチは移転オープンに伴い、37年間慣れ親しんだ店の営業最終日を迎えた。繁盛店としての礎を築いた店なので、特別な感情があると思いきや、意外にも山口勉社長は「感傷に浸っている暇はない」と語る。その真意とは何か。今回は最終日を迎えての心境を解説してもらう。

 前回の連載で少し説明しましたが、10月4日、店の新築移転オープンに伴い、ヤマグチは37年間慣れ親しんだ店の営業最終日を迎えました。この日で雑貨などの小物はできるだけ売り切って、売れ残った家電は11月にオープンする新店に持っていきます。

 当初の予定通り、閉店セールで家電は一律2割引にしました。お陰様で最終日を迎える2日前からお客さんがたくさん店を訪れてくれました。10月に入って2日間で洗濯機が9台売れたほどです。閉店セールで商品が安いから来店するというよりは、「これでヤマグチの旧店も見納めだ」という思い出づくりで足を運んでくれる人が多かったように思えます。

 閉店セール中は、店内に朝から「蛍の光」の曲を流して、旧店の営業が終了することをアピールしました。もっとも、17時を過ぎると、今日の営業はもう終わりかと勘違いする人が出てくる恐れがあるので、17時以降は通常のBGMを流したのですが(笑)。

 旧店の1階で、家電の安売りをやめて「高売り」にかじを切ると宣言したのが約20年前。そこから会社を強くするために試行錯誤を重ねてきました。まさにその歩みが詰まっている店です。

 ですから、営業最終日を迎えるに当たっては感慨深いものがあるかと思っていました。しかし、いざ最終日を迎えてみると、意外にもそうした感情は湧き上がってきません。

新店がうまく立ち上がるかどうかが一番心配

旧店の営業最終日を迎えたヤマグチ。37年続いた

 自分でも不思議だったので、なぜなのか考えてみました。理由はシンプルでした。11月にオープンする新店の立ち上げがスムーズにいくかどうか。それが心配で、感傷に浸っている暇がないからだったのです。新店の経営が軌道に乗って初めて旧店の思い出が蘇ってくるのではないかと考えています。

 実は閉店セールで商品を一律2割引するに当たっては、少し不安が残る部分もありました。「閉店するんだから、もっと安くしてよ」と要求するお客さんが続出するかもしれないと、ちょっと心配していたのです。

 しかし、ふたを開けてみると、杞憂に終わりました。お客さんも心得たもので、「閉店する記念に何か買っていくよ」と話して、値切る人はほとんどいなかったのです。その結果、閉店セール中も粗利益率は35%を確保できました。

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