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劣勢に転じるMRJと真価問われるA380

2016年、航空業界は大きな分岐点に

2016年1月7日(木)

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 年末年始にかけて、航空業界は機体関連で大きな動きがあった。

 クリスマスイブの12月24日、三菱航空機と三菱重工業は開発中のリージョナルジェット機「MRJ」について、量産初号機のANAホールディングス(ANAHD)への引き渡し時期を、1年程度延期すると発表した。ANAHDは、2018年4~6月期(第2四半期)から7~9月期(第3四半期)ごろの受領になるとの見方だ。

4度目の納入延期が発表されたMRJ(撮影:吉川 忠行、ほかも同じ)

 MRJの納入延期は今回で4度目。航空機開発で遅れはつきものだが、当初計画より5年遅れとなるのは、開発遅延が指摘されたボーイング787型機の3年よりも長い。

 一部報道では今回の遅れが機体の強度不足によるものと指摘した。しかし、MRJのチーフエンジニアである岸信夫副社長はこれを否定。機体改修は従来定めたスケジュールで進んでいると述べた上で、「50年ぶりの旅客機開発のため、知見や経験が足りない部分があった」と、戦後初の国産旅客機である日本航空機製造のYS-11型機の開発から、半世紀の空白があったことを要因に挙げた。

11月11日のMRJ初飛行には多くの報道陣がつめかけ、日本中が沸いたが…

 2015年11月11日、MRJの初飛行は日本中の注目を浴びた。しかし、晴れ舞台からおよそ1カ月後には、スケジュールの見直しが発表された。全日本空輸(ANA)を傘下に持つANAHDにとっても、本来は既に退役している機材を計画よりも1年以上長く使い続けなければならない事態に迫られた。MRJを導入するのは地方路線だが、機材計画上のリスク要因になることは間違いない。

 MRJの開発遅延発表と同時期に、最大のライバルであるブラジルのエンブラエルは、次世代機のロールアウト(完成披露)日程を発表。100席未満を中心とした座席数の小型機開発で先行していたはずのMRJが、徐々に差を埋められつつある。

 年が明けると、ANAが総2階建ての超大型機エアバスA380を導入すると報じられるようになった。投入路線の最有力候補は、日本人に人気の高いハワイ路線だ。

 航空機を軸に航空業界を見てみると、2016年はどのような1年になるのか。

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「劣勢に転じるMRJと真価問われるA380」の著者

吉川 忠行

吉川 忠行(よしかわ・ただゆき)

Aviation Wire編集長

ライブドアで同業初の独自取材部門「ニュースセンター」立ち上げに参画。ライブドア事件も内側から報じる。退職後はAFP通信社等で取材を続け、2012年2月Aviation Wire創刊。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長