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中国系エアに大人気?茨城空港の強みとは

地の利の悪さは「500円バス」で解消

2016年1月28日(木)

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 中国経済の成長減速が懸念される中でも、訪日需要は好調な状態を維持している。

 日本政府観光局(JNTO)の2015年12月推計値によると、中国からの訪日客は前年同月比82.7%増の34万7100人と、伸び率では訪日客数全体の43.4%増を大きく上回った。

 「爆買い」に代表されるように、中国人訪日客は日本経済への影響力が大きい。2016年は彼らの訪日需要が、経済情勢の変化によって、どの程度影響を受けるかが気になるところだ。

茨城空港に駐機する春秋航空。昨年にはビックカメラとの提携が話題を集めた(撮影:吉川 忠行、ほかも同じ)

 こうした中でも、中国最大のLCC(格安航空会社)春秋航空は、関西国際空港や中部国際空港(セントレア)を中心に、中国本土の内陸部などから新路線を開設している。そして2015年12月には、家電量販店大手のビックカメラと提携し、同社が春秋グループの日本法人「春秋航空日本」に10億円の出資を決めるなど、訪日需要取り込みを巡る動きは活発だ。

 「日本の皆さんが知らないような街から飛ばしますよ」と話すのは春秋航空の幹部。確かに、東シナ海沿岸の港湾都市「寧波(ニンポー)」のように、日本では知名度が低い都市からも日本へ路線を開設している。春秋航空は、自国の旅行者を日本へ送客するビジネスが中心。日本からの訪中需要はそこまで狙っていない。実際、春秋航空乗客は8割が中国人の団体客だ。

 こうした動きは、地方空港を活用していく上でもう少し注目されても良いはずだ。例えば首都圏では、羽田空港や成田空港の場合、航空会社は新路線の開設や増便をしようにも、発着枠が足かせとなり、思うように路線や便数を増やすことができない。しかし、少し足を伸ばせば、国際線が就航している空港がある。それが、2010年3月に開港した茨城空港だ。

 茨城空港は、航空自衛隊の百里基地との共用空港。国内線で就航しているのはスカイマークだけだが、国際線では春秋航空が上海線を、中国南方航空の深セン線を飛ばしている。さらに今年1月30日からは中国国際航空が杭州線を開設。さらに3月15日には台湾のLCC、Vエアが台北から就航する。

 「我々が経営破綻した時、親身に対応してくれたのが茨城空港だった」と、スカイマーク幹部は1年前の状況を振り返る。空港のお膝元である茨城県としても、唯一の国内線を飛ばすスカイマークが撤退するとなればダメージは大きい。

 もちろん、自衛隊と共用する以上、自由な運航スケジュールを組みにくいというハンデはある。そんな中でもなぜ茨城空港には、続々と中国系航空会社が就航をするのか。理由を探った。

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吉川 忠行

吉川 忠行(よしかわ・ただゆき)

Aviation Wire編集長

ライブドアで同業初の独自取材部門「ニュースセンター」立ち上げに参画。ライブドア事件も内側から報じる。退職後はAFP通信社等で取材を続け、2012年2月Aviation Wire創刊。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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