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緊急物資輸送の覚書が生きたJALとイオン

過去の震災で鍛えられた航空各社の瞬発力

2016年4月19日(火)

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 4月14日午後9時26分ごろ、熊本県益城町で震度7を記録する強い地震が発生した。震源の深さは約10km、地震の規模はマグニチュード推定6.4。この日、私は取材で熊本を訪れ、夜食を食べた熊本市中央区の飲食店で被災した。

震度7の揺れの後の熊本市中央区の様子(撮影:吉川 忠行、以下同)。壁からレンガなどが落下し、破片が砕けている
地震の影響で壁にひびが入ったビルも
コンビニエンスストアの冷蔵ケースでは飲料が倒れている

 床から突き上げるように、20秒以上大きく縦に揺れた。ガラスコップや皿が割れ、壁にひびが入った。近くのコンビニエンスストアでは、棚の中の缶ビールやペットボトルが横倒しになっていた。周辺ビルの壁からはレンガが落下。歩道には砕け散った破片が散乱していた。

 宿泊する予定のホテルに戻っても、大きな揺れが断続的に起き、2台のiPhoneとテレビからは緊急地震速報の警報音が鳴り響いていた。

震度7の揺れの翌日、商店街のアーケードは立ち入り禁止に
歩道にはコンクリートの破片が散らばっている

 そんな状態で一晩を過ごし、翌15日朝には大阪へ移動せねばならず、熊本空港に向かった。ホテルの前にあるアーケードは、一部が立ち入り禁止になっていた。だがこの時、市内から空港へ向かう道沿いの建物や空港のターミナル内は、大きな被害を受けているようには見えなかった。熊本空港も一部の便に欠航が生じていたものの、私が予約していた天草エアラインの伊丹行きの便は、予定通りに出発した。

15日の段階ではまだ、ターミナルは大きな被害は受けていなかった
15日は一部の便も飛んでいた熊本空港

 ところが、16日午前1時25分ごろ発生した地震の影響で、熊本空港のターミナルは天井の一部が崩落するなどの被害が発生。18日まで閉鎖となった。

 2011年3月11日の東日本大震災から5年。この時は、東北地方の空の要衝である仙台空港が被災し、山形や花巻といった近隣空港が失われた機能を補った。今回の熊本地震で、航空業界は5年前の経験を生かせたのだろうか。

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吉川 忠行

吉川 忠行(よしかわ・ただゆき)

Aviation Wire編集長

ライブドアで同業初の独自取材部門「ニュースセンター」立ち上げに参画。ライブドア事件も内側から報じる。退職後はAFP通信社等で取材を続け、2012年2月Aviation Wire創刊。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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