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世界の航空ショーでそっけない姿勢の日本勢

「商談する気ないの?」といぶかしむ外資企業

2016年7月25日(月)

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 世界最大規模となるファンボロー航空ショーが、ロンドン近郊で7月11日から7日間にわたって開催された。戦闘機や旅客機のデモフライトのほか、新型機の発表や航空機の大型契約が発表される場でもある。ファンボローは偶数年、パリ航空ショーが奇数年の開催で、これらが毎年夏の恒例イベントとなっている。

 日本勢では、三菱航空機が開発を進めるリージョナルジェット機「MRJ」が、スウェーデンのリース会社と最大20機発注する契約締結に向け、基本合意に至った。また、ボーイングがデモフライトの際に全日本空輸(ANA)を傘下に持つANAホールディングスに今月内に引き渡す787-9を使った。

MRJはスウェーデンの航空機リース会社と最大20機を発注する契約締結に向けた基本合意に至った(撮影:吉川 忠行、ほかも同じ)
ANAホールディングスに7月に引き渡すボーイング787-9も英国の空を舞った

 操縦はボーイングのパイロットだが、日本の航空会社の塗装が施された機体がファンボローの空を飛んだのは初めてのことだった。しかしながら、初日の11日は悪天候の影響からか、午後には会場で停電が発生。787のデモフライトは中止となり、3日間実施予定だったものが2日間になってしまった。

 ショーの主役はどうしても、ボーイングやエアバスといった、欧米企業になりがちだ。しかしながら日本の重工各社などのサプライヤーは、ボーイングやエアバスにとっても、なくてはならない重要なパートナーである。政府は航空機産業を日本の成長分野の一つと位置付けており、世界の航空機マーケットでも日本企業が今以上に存在感を示すことが重要であるはずだ。

 完成機のビジネスという視点で見ると、MRJは今夏に米国での飛行試験を始める計画だが、7月下旬の段階でスケジュールが確定しておらず、予定通りに試験を進められるかが気がかりなところだ。

 自衛隊機では、川崎重工業が航空自衛隊向けの新型輸送機「C-2」の量産初号機を、6月30日に防衛省へ引き渡した。43年ぶりの新型国産輸送機の開発とあって、強度不足などの問題が起きたが、納入段階までこぎつけた。国産最大となる航空機の開発が一段落したことで、今後は開発費を回収するひとつの手段として、海外への輸出が検討されている。

 航空機ビジネスを展開する上で、年に1度の航空ショーは重要な意味を持つ。それにもかかわらず、日本企業の航空ショーの存在感は極めて小さい。本当に日本の産業界を牽引するという覚悟が、航空機ビジネスに携わる関係者にはあるのだろうか。

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吉川 忠行

吉川 忠行(よしかわ・ただゆき)

Aviation Wire編集長

ライブドアで同業初の独自取材部門「ニュースセンター」立ち上げに参画。ライブドア事件も内側から報じる。退職後はAFP通信社等で取材を続け、2012年2月Aviation Wire創刊。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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