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なぜ米ディズニーランドは1年に2度も値上げしたのか

2015年10月14日(水)

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 地球上でもっとも幸せな場所――。

 米ディズニーランドが長年使っている売り文句である。

 しかし、この10月5日から、利用客の悲痛な声が聞こえてきている。というのも、同社が今年に入って2回目の入場料(チケット料金)値上げを発表したからだ。

 ディズニー関連のツイッターにはさまざまな声が寄せられている。

「庶民の味方だったディズニーランドが金持ちの味方になってしまった」(カンワナさん)
「くそったれ! どうかしている」(クレイグ・ベイカーさん)
「値上げ? 逆に利益を還元して値下げしてほしいくらい。いつも混んでいるのに値上げはないだろう」(イボ・マックさん)
「高いと思うなら、行かなければいいわ」(クリス・パシィさん)

 米国には通称「ディズニーランド」が2カ所ある。カリフォルニア州ロサンゼルス郊外にあるのが「ディズニーランド・リゾート(DLR)」。もう1つがフロリダ州オーランドの「ウォルト・ディズニー・ワールド(WDW)」だ。

 両テーマパークは今年2月22日に値上げを行い、それから8カ月足らずで再び値上げを敢行した。特に利用者から不満の声が上がっているのが年間パスポートの料金である。これまで最高779ドル(約9万3000円)だったものを35%も値上げして、1049ドル(約12万5000円)にした。

 年間パスポートを買う人は多くないように思われるが、実は米国では約100万人が所持している。今年60周年を迎えたDLRは、ロサンゼルス市付近に住む人たちが気軽に楽しめる、文字通り「地球上でもっとも幸せな場所」として、特に中流層から絶大な支持を得ている。ロサンゼルス市を含めたカリフォルニア州南部に住む人たちにとって、DLRは車で行ける別世界なのだ。それだけに年間パスポートは別世界に行くための通行証の意味合いがある。

 その通行証が値上げされた。家族の構成員が多ければ多いほど打撃となるのも痛手だ。

年間パスポート客はお金を使わない

 全米2カ所にあるディズニーランドの経営は、値上げを必要とするほど苦しいわけではない。年頭から9月末までのテーマパーク事業の売上高は118億ドル(約1兆4000億円)で、前年比6%増。営業利益は同16%増の23億ドル(約2800億円)で順調だ。

 それではディズニーランドはなぜ1年に2度も値上げをしたのだろうか。

 理由を探ると、「地球上でもっとも幸せな場所」を体現してもらうという信条を持つ組織であっても、やはり利益を追求している企業体であることが分かる。

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「なぜ米ディズニーランドは1年に2度も値上げしたのか」の著者

堀田 佳男

堀田 佳男(ほった・よしお)

ジャーナリスト

1957年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業後、アメリカン大学大学院国際関係課程修了。米情報調査会社勤務後、90年にジャーナリストとして独立。政治、経済、社会問題で取材活動をつづけ、滞米25年後に帰国。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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牛島 信 弁護士