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ウツを防げ!農業が分泌する「幸せホルモン」

農地保全でパラダイム転換

2018年1月12日(金)

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 このとき、千葉氏は契約取引の拡大で窮地をしのいだ。経営が悪化して金払いがよくない卸売市場ではなく、ホームセンターとの取引の比率を3割から8割以上に高めた。多くの農業法人が成長の過程で模索することを千葉氏も経験し、経営を軌道に乗せた。

独学でコンサルティング

 設立1年目は1000万円以上の赤字に陥ったが、2年目で早くもトントンまで持っていき、4~5年で経営を安定させることに成功した。この辺りは、農業を哲学的に考える農学原論に傾倒していた人のイメージとは違い、ビジネスでの才覚を発揮したと言えるだろう。

 とは言え、ライフスタイルの変化による花卉市場への逆風が収まったわけではない。もともと「確実に残る事業」に絞り込んだうえで会社を譲渡しようと考えていたが、想定よりもずっと早く経営環境が悪化した。

 ここで千葉氏は、より収益性の高い分野にビジネスを多角化することを考えた。選んだ仕事はコンサルティング。具体的には、農家が国や自治体の補助事業に採択されるためのサポートだ。

 やり方は独学で学んだ。補助金を取るには、膨大な量の資料を作る必要がある。その点、京大大学院にいた千葉氏はそれほど苦労せず、資料を作成し、申請を通すコツをつかむことができた。大手のコンサルティング会社と比べ、安値で引き受け、実績を増やした。1人ですべてこなすからできることだ。

 ヤンマーとのつながりもコンサルティングを通してできた。ヤンマーが2016年に岡山県倉敷市に農業の研究拠点「バイオイノベーションセンター倉敷ラボ」を開設したとき、産業立地の補助金について相談を受けた。これをきっかけに、ラボの研究計画の立案にも関わるようになった。

コメント1件コメント/レビュー

氏の今後のご活躍に期待しています。(2018/01/12 13:36)

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「ウツを防げ!農業が分泌する「幸せホルモン」」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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氏の今後のご活躍に期待しています。(2018/01/12 13:36)

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