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木村カエラが流れる作業場は「大人の秘密基地」

50代で就農した「三勇士」(上)

2017年3月17日(金)

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 昨年12月、東京都農業会議の松沢龍人さんから1本のメールが来た。「情報提供です」。そう題したメールには、「若者の就農と、また一味ちがいます」として、大手企業を早期退職し、農業法人を立ち上げた3人組のことが書かれてあった。

 東京で若者の新規就農が増えている。松沢さんはその立役者で、この連載でも何回かその活動を取り上げた(2015年4月10日「これはもう革命と言っていいんじゃないだろうか」)。いまや東京で農業を志す人のほとんどは松沢さんを訪ねているだろう。その松沢さんにとっても、3人組は「案外珍しい」という存在だった。

70代まで健康に働けるって最高だ

 今回紹介するのは、2015年12月に東京都八王子市でアーバンファーム八王子を立ち上げた続橋昌志さん、泉政之さん、水野聡さんの3人だ。3人とも1960年生まれ。ある大手企業の同期入社で、2015年3月に会社を辞め、農業の世界に飛び込んだ。

有名企業のサラリーマンから農業に転じた3人。左から水野聡さん、続橋昌志さん、泉政之さん。(東京都八王子市、写真提供:アーバンファーム八王子)

 「50歳ぐらいのとき、自分の人生をふり返りました。このまま会社にいて、組織に埋もれたままでいいのかと思ったんです」。代表の続橋さんはしみじみそう話す。続橋さんは仕事がうまくいかなかったから、会社勤めに疑問を持ったわけではない。一時は部下が400人以上いるような要職にあった。

 東日本大震災も影響したという。「自分だけの利益とか、利己主義というものはもういいかなあ」。震災をきっかけにそんなことも思い始めた。50歳を過ぎると、多かれ少なかれ、自分の人生をふり返るようになる。「この先どうする?」。同期と話すと、そんなことが話題になるようになった。「酒を飲んで、くだを巻きながら」。

 頭にあったのは「アクティブシニアでいたい」という思いだった。趣味の世界でのんびり生きようという発想はなかった。そこで浮かんだのが農業だ。食にたずさわり、自然に触れることができて、70代まで健康に働くことができるかもしれない。「それって最高じゃねえの?」。続橋さんと泉さんはいつしか農業に照準を定めていた。

「利己主義的な生き方はもういいと思った」と話す代表の続橋さん。(東京都八王子市)

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「木村カエラが流れる作業場は「大人の秘密基地」」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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