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年収7000万円サラリーマンが農業に転じたわけ

もう「もうからない」とは言わせない

2017年4月21日(金)

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アグリビジョンの施設で育つトマト。特殊な栽培ノウハウがある(山梨県北杜市)

 ここで田中氏の農業経営の全体像をおおまかに紹介しておこう。運営している農業会社は、サラダボウル(山梨県中央市)と兵庫ネクストファーム(兵庫県加西市)、アグリビジョン(山梨県北杜市)の3つ。このうち、サラダボウルは露地を中心に、トマト、キュウリ、ナス、ホウレンソウ、コマツナなど様々な野菜を栽培している。これに対し、筆者が訪ねたアグリビジョンと兵庫ネクストファームは、大型の栽培ハウスでトマトを育てている。

 売り上げは2016年が約10億円で、2017年は13億円を見込んでいる。これだけでも野菜が中心の農業法人としては大規模経営に入るが、新たに3つの施設の建設を予定しており、メーンの作物のトマトだけで25~30億円を想定している。さらに活動は国内にとどまらず、ベトナムの上場企業と合弁で会社を立ち上げ、現地で花の生産を始めている。野菜のハウス栽培や露地栽培を合わせ、目指す面積は5年後に300ヘクタールと広大だ。

のんびりやっているヒマはない

 以上を踏まえ、田中氏への次の取材の話に移ろう。場所は羽田空港。これもまた重要な要素なのだが、詳しくは後述する。ここで真っ先に聞いたのが、8月に筆者が山梨のハウスを訪ねた日の田中氏のスケジュールだ。こういう時間の使い方をしている農業経営者はそう多くはいないだろう。

 「朝6時半から1時間、コマツナの栽培についてミーティング」「7時半からアグリビジョンの打ち合わせと、ベトナムの案件の確認」「9時から新しいシステムについて来客対応」「12時までアグリビジョンと兵庫ネクストファームのスカイプ会議」「12時からランチを食べながら、ベトナムとのあいだでスカイプ会議」「2時から取締役会」

 ここまで話したあとで、「本当は4時に終わるはずだったのに、遅れてしまいました」とつけ加えた。そして取材対応が終わったあと、「6時からはアグリビジョンの全員ミーティング」と続く。少なくともこの日に関して言えば、記者とのんびり一杯やっているヒマなどなかったことがはっきりわかる。

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「年収7000万円サラリーマンが農業に転じたわけ」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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