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ロボットとAIがひらく農業の未来

ジャーナリスト・窪田新之助氏に聞く

2017年5月19日(金)

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 日本の農業が再生し、発展するためには何が必要か――。その答えをさぐるため、この連載では様々な農業経営者や新規就農者、さらに農政の矛盾などを取り上げてきた。だが、農業の将来を考えるうえで極めて重要で、しかも連載ではほとんど紹介してこなかったテーマがある。作物の栽培や経営に革新をもたらす新しいテクノロジーだ。

 これまで期待に反して鳴かず飛ばずだった植物工場の運営を軌道に乗せたケースを取り上げたことはある(3月31日「最強の植物工場は『手づくり』で完成させた」)。だがそれも、植物工場特有の環境制御の技術よりも、価格や販路の設定などのマーケティングに比重を置いてリポートした。

 そうしたなか、筆者が正面から取り上げてこなかった農業技術のイノベーションの最新動向についてまとめた好著が現れた。フリーランスで食と農の取材をしている窪田新之助氏の『日本発「ロボットAI農業」の凄い未来』(講談社+α新書)だ。今回は、窪田氏へのインタビューをお伝えしたい。

次はIoTで

なぜ農業でAI(人工知能)に関する本を書こうと思ったのですか。

窪田:以前、本を出したときの編集者から『次は(あらゆるものがネットでつながる)IoTで行きましょう』と言われたことがきっかけですが、そのときはIoTという言葉の意味さえまるで知りませんでした。ただ、IoTのことを調べているうち、非常に面白い世界だと思うようになりました。

 ロボットや人工知能のことを取材していると、転換期にある日本の農業に合う話だと思いました。勢いをつけて取材し、取材を始めてから4、5カ月で書き上げました。

IoTやAI、ビッグデータといったことを学びながら書いている感じがよく出ていて、私のような素人にも読みやすかったです。

窪田:ぼくはITに非常にうとくて、(ガラケーを見せながら)これしか持っていないんです。SNSがどういうものかも教えてもらいながら書きましたし、フェイスブックはやってますが、LINE(ライン)とかはさっぱりわかりません。検索はパソコンでやってます。

窪田氏は「新しい技術が農業を変える」と話す。

コメント2件コメント/レビュー

農業の無人化の可能性に勇気づけられた。同時に多くの問題に示唆を得た気がする。高齢農家が引退するのはいいことだと私も思う。農業が適正に集約化し,効率的,効果的な作業が可能になるということだと思う。だが,そのことが不利益になる人々がいる。農家が引退してその数が減ると,「票」を失う人々,「顧客」を失う人々だ。「国土の均衡ある発展」といい,人々を農村に縛りつけようとした人々がいた。(ほとんどの人に悪意はなかったと思う)しかし,「地方を創生する」といっても,「適性な規模」と「適性な産業基盤」が必要なのだと思う。農業に従事する適正な人員は限りなく低減していく。すると,農村の人口密度は限りなくゼロに近づく。問題はヒトが集まらなければコミュニティはできず,人の暮らしにはコミュニティが必要だということ。農業を集約し,適正な規模を確保し,一定のコミュニティを構成できる人口を確保するとすると,そのコミュニティとしての村落の面積は相当に大きくなる。(または,労働集約的な高付加価値商品作物に特化する。)だが,一方で,農村の牧歌的,親人間的環境(精神的環境も含めて)の価値はどうだろうか。農業の6次産業化などが言われる。これ自体は素晴らしい。この記事で述べられた純粋に生産産業としての農業の効率化は重要だし有益だ。だが同時に,「環境」に代表されるような新しい「価値」,その価値を活かす「産業」の可能性の開発も必要ではないか。これらを同時に発展させ,人の「富」を最大化していくこと,しかもその「富」を常に再定義しつつ。これが日本の農業の未来には必要ではないだろうか。そのために「AI」や「RPA」を活用する発想が活発になるとよいと思う。(2017/05/19 15:32)

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「ロボットとAIがひらく農業の未来」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

農業の無人化の可能性に勇気づけられた。同時に多くの問題に示唆を得た気がする。高齢農家が引退するのはいいことだと私も思う。農業が適正に集約化し,効率的,効果的な作業が可能になるということだと思う。だが,そのことが不利益になる人々がいる。農家が引退してその数が減ると,「票」を失う人々,「顧客」を失う人々だ。「国土の均衡ある発展」といい,人々を農村に縛りつけようとした人々がいた。(ほとんどの人に悪意はなかったと思う)しかし,「地方を創生する」といっても,「適性な規模」と「適性な産業基盤」が必要なのだと思う。農業に従事する適正な人員は限りなく低減していく。すると,農村の人口密度は限りなくゼロに近づく。問題はヒトが集まらなければコミュニティはできず,人の暮らしにはコミュニティが必要だということ。農業を集約し,適正な規模を確保し,一定のコミュニティを構成できる人口を確保するとすると,そのコミュニティとしての村落の面積は相当に大きくなる。(または,労働集約的な高付加価値商品作物に特化する。)だが,一方で,農村の牧歌的,親人間的環境(精神的環境も含めて)の価値はどうだろうか。農業の6次産業化などが言われる。これ自体は素晴らしい。この記事で述べられた純粋に生産産業としての農業の効率化は重要だし有益だ。だが同時に,「環境」に代表されるような新しい「価値」,その価値を活かす「産業」の可能性の開発も必要ではないか。これらを同時に発展させ,人の「富」を最大化していくこと,しかもその「富」を常に再定義しつつ。これが日本の農業の未来には必要ではないだろうか。そのために「AI」や「RPA」を活用する発想が活発になるとよいと思う。(2017/05/19 15:32)

この本を読んで無人農業は達成できると確信し今無人農業を目指し農業をしています!(2017/05/19 00:56)

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