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現代の篤農、学界とコラボで「限界の先」へ

天皇杯に甘んじず、力を合わせて進む覚悟

2016年5月20日(金)

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 次代を担う農業経営者たちの新たな挑戦が始まっている。続々と引退していく高齢の小規模農家が経験したことのない課題に、彼らはどう向き合おうとしているのか。「現代の篤農家」ともいうべきその1人が選んだのは、アカデミズムとの連携だった。今回取り上げるのは、茨城県龍ケ崎市で大規模な水田経営をいとなむ横田修一さんだ(2014年3月28日「80分の1の希望」)。

研究界と連携し、イノベーションを目指す横田修一さん(茨城県龍ケ崎市)

 横田さんは、「100ヘクタールを1台の田植え機と1台のトラクターで作業する」という経営で知られる。田んぼの面積が1~2ヘクタールしかない小規模農家の多くが、稲作の機械を一式持っているのと比べ、横田さんの経営がいかに効率的かがわかる。

 それを可能にしたのが、7種類のコメの品種を2カ月かけて植え、2カ月かけて収穫するという作業体系だ。田植えと収穫を短期間で終えることが求められる兼業農家には不可能な、プロ農家らしい経営ともいえる。その革新性が認められ、農家にとって最高の栄誉である天皇杯を2013年に受賞した。

天皇杯を受賞したが「このままではまずい」

 筆者の過去の記事も含め、横田さんに関する記事はだいたいこういった内容が中心になる。ようは、「規模が大きくて効率的」という紹介の仕方だ。だが今回の取材で、横田さんが語った言葉は意外にも「5、6年前からネタ切れというか、限界に近づいていると感じていました」だった。

 「自分たちでイノベーションを起こして、ここまでその延長でやってきました。でも、このままではまずいと危機感を持つようになったんです」

 横田さんが直面したのは、「規模が拡大しても絶対にやってはダメ」と戒めていた課題だった。「スタッフの目がいきとどかない」。例えば、田植えはしっかりやったのに、そのあとの作業が遅れ、追肥のタイミングを逃す。その結果、収量や品質に影響が出てしまう。そして、横田農場はいまも年に10~15ヘクタールのペースで規模が拡大し続けている。

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「現代の篤農、学界とコラボで「限界の先」へ」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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