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農業のデザインが安っぽくていいはずない!

売り上げアップはまずロゴづくりから

2017年6月9日(金)

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 今回は新しい農業のサポーターを紹介したい。デザイナーの江藤梢さんだ。都内の若い新規就農者の集まりの「東京NEO-FARMERS!」の懇親会で何度か見かけたことがあるが、ニコニコしながら静かに座っているという印象を持っただけで、どんな活動をしているのかを詳しく聞く機会はなかった。

「デザインで売り上げアップに貢献したい」と話す江藤梢さん

 これまで取材で幾度か経験してきたが、口数が少なくて控えめな人が、必ずしも消極的な生き方をしているとは限らない。むしろ、声の大きい人よりも、よほど強い信念を内に秘めていることが多い。江藤さんもそんなケースのひとつと言えるかもしれない。

 フリーで仕事をしている人は多くのサラリーマンとは違い、何かしら人生の紆余曲折がある。江藤さんの場合は専門学校を出たあと、5年間で4つの仕事を経験した。「もう転々としていました」という。

デザインから農業へ

 最初はデザイン事務所に勤めた。「デザインの基礎を教えてくれました。いまでもありがたいと思ってます」。新人にもかかわらず、デザインを褒めてもらえた。だが、うまく組織に溶け込めなかったこともあり、事務所を辞めた。「自分が一番悪かったんです」。

 2社目は内装会社。勤めた期間は2年弱で、ここが最も長い。ただ、ほかの会社がつくった図面にそって仕事をすることが多く、「一から企画ができる会社」がいいと思い、会社を去った。

 3社目は再びデザイン会社。最初のデザイン会社は、アイデアやセンスで勝負するようなところがあった。これに対し、この会社は「何でこのフォントで、なぜこの色なのか」といったことを、きちんと説明するよう求められた。社内で企画を通すためでもあり、顧客に説明するためでもあった。

 厳しいが、充実した仕事だった。だが、徹夜したり、終電で帰宅したりすることが少なくなかった。今度は「自分のできなさ加減を痛感し、精神的にも体力的にもきつくなりました」。次は一般企業のデザイン部門で働いたが、そこも社風になじめず、短期間でやめた。

 職場を転々としてきた江藤さんに対し、「根気がない」と思う人がいるかもしれない。だが、4社目をやめたことをきっかけに、不連続な変化が起きる。就農しようと思い立ったのだ。

コメント2件コメント/レビュー

時折地方に出かけると、農村地帯の光景ではお年寄りが日常化しているように見える。
後継ぎがいないということは、当然理由があるはずだが、流通システムそのものが形骸化されているように思える。以前、ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員の著書を読んだことがあるが、着眼点が違っていた。個人的に農業のデザインに高級感がないと生産農家にも申し訳ないと思う。このような活動にはいたって共感した。(2017/06/09 16:14)

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「農業のデザインが安っぽくていいはずない!」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

時折地方に出かけると、農村地帯の光景ではお年寄りが日常化しているように見える。
後継ぎがいないということは、当然理由があるはずだが、流通システムそのものが形骸化されているように思える。以前、ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員の著書を読んだことがあるが、着眼点が違っていた。個人的に農業のデザインに高級感がないと生産農家にも申し訳ないと思う。このような活動にはいたって共感した。(2017/06/09 16:14)

一般の企業ならどこもがやってるCIを、農業はこれまで余りやって来なかったということなんですね。良い取り組みをされたと思います。(2017/06/09 12:32)

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