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150万円すら貯金できずに就農できるか

カリスマ経営者が求める「資質」とは

2015年7月10日(金)

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 たまには農業界で地位を確立した人の意見も聞いてみよう、というのが今回の趣旨だ。ここ最近、ベンチャー的な新しい農業経営者や若い新規就農者を中心に紹介してきた。彼らのなかには既存の農業にはない可能性を感じさせる人がたくさんいる一方、実際にだれがどこまで成長するかはまだ未知数だ。

 そこで今回は「真打ち登場」ということで、沢浦彰治さんにインタビューした。農産物販売の「野菜くらぶ」と生産部門の「グリンリーフ」の2社を中心に、グループ全体の売上高はいまや27億円。その経営戦略が農業界で広く注目を集める経営者だ。

 農業を志す若者を研修で育て、独立させてきた経験をふまえ、新規就農者には何が必要だと考えているのか。農政はそれに正しく応えているか。自らの経営の将来をどう展望しているのか。カリスマ経営者に話を聞いた。

好き、家族の理解、お金の管理、自分から動く

就農ブームは足元でどうなっていますか。

「本当に農業をやりたい人は減っていない」と話す沢浦彰治さん

 「リーマン・ショックのあと、『いま農業が人気だから』という理由で就農しようとする人がいっぱいいたじゃないですか。最近は景気がよくなり、世の中が人手不足になったので、就農したいという人は減っていると思う。ただ、自分が求めているのは、世の中に流されず、自分自身のしっかりした考え方を持っている人だ。本当に農業をやろうという人の絶対数は減っていない。そういう人はちゃんと農業を続けられる」

 「農業は特別な産業じゃないですよ。ラーメン屋を開くのと一緒。ラーメン屋開いても、ダメになっていく人は山ほどいる。でも、繁盛店になっていくところもある。農業も同じですよ。成功する人と、そうでない人の違いはどこにあるのかってことです」

成功するには何が必要でしょう。

 「まず農業を好きかどうかが大事。成功する人は、就農にあたって家族の理解をちゃんと得ている。それから、お金の管理をきちんとできないとダメ。創業資金をたくわえていることも大切です」

 「面接とか、短い時間接しただけでは分からないですよ。何度も会ったり、いろんなことを体験してもらったりする。実際に圃場に出てもらって、その人の行動を見る。農作業ができるかどうか、慣れているかどうか、初心者かどうかとは関係なく、『この人は将来できそうだな』とか、『これはまったくだめだ』というのは、畑に出るとすぐ分かる」

 「まず『できないだろうな』という人は歩くのが遅い。言われるまで、何もやらない。それではダメ。大変な仕事を体験してもらうわけですが、それを大変そうにやっている人はダメ。こういうのは、農業体験を受け入れてくれた仲間の農家がどう思ったかを重視します」

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「150万円すら貯金できずに就農できるか」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官