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検証!日本vs米国、うまいコメはどっち?

この先「米価維持」で壁を越えていけるのか

2016年8月5日(金)

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 日本のコメは世界一おいしい――。そう言われると、多くの人は自尊心をくすぐられるし、本当にそうだと思っている人も少なくないだろう。実際はパンに押され気味とはいえ、心情的にはずっとご飯が日本の主食。外国人観光客が日本に来て、ご飯のおいしさに驚くさまを伝えるニュースも珍しくない。

 だから、海外のコメが入ってきても、稲作は大丈夫だと主張する人もいる。現在、輸入米で主食に回せる量は上限が10万トン。環太平洋経済連携協定(TPP)で、米国とオーストラリアを対象にこれを合計で7.8万トン上積みすることで合意した。いくら枠を増やしても、日本人があえて外国のコメを選ぶことはないと考える人もいるだろう。

 政府による応援もある。農林水産省は海外から新たに入ってくる分だけ、国産米を備蓄用に買い入れるので、米価への影響を遮断できると説明している。世界に誇れる日本米の品質に、政府による米価下落の防止策が重なれば、TPPをことさら脅威に感じる必要はない。そう言って、農水省はコメ農家の不安を抑えようとしているように見える。

性質調査と官能検査

 本当にそうなのだろうか。答えをさぐるため、今回は日本炊飯協会が最近まとめた調査結果を紹介したい。日本炊飯協会は、中食や外食向けに米飯を供給している企業の集まりで、米価の動向には極めて敏感。そこでずばり、米国を代表するコメのカルローズと、日本米のどちらがおいしいか比べてみた。結果は、じつに興味深い内容となった。

 調査は、大きく2つの方法に分かれている。1つは機械を使い、コメの性質を分析するための調査。もう1つは審査員が実際に食べ比べる官能検査だ。

 比べたのは、米国のカルローズと山形県のササニシキだ。どちらも2015年産。一般的にはコシヒカリに圧倒されているが、すし用のコメとしてはいまもササニシキが最適とされている。一方、海外で和食がブームになるなか、ご飯に関してはすしが中心。米国ではすし用のコメとして、カルローズが広く使われている。そこで、相手の“土俵”に乗ったうえで、こちらの代表選手と競わせてみようという発想だ。

国産米とカルローズの比較検査で説明を受ける審査員たち(日本炊飯協会提供)

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「検証!日本vs米国、うまいコメはどっち?」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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