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植物工場はまだ未熟な技術

第一人者が語る「先端農場」飛躍のカギ

2015年9月4日(金)

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 日本の農業の活路をさぐるこの連載で、いつか取り上げるべきだと思ってきたテーマがある。植物工場だ。

 メディアでは、新たにできた植物工場がひんぱんに取り上げられる。最新テクノロジーが凝縮されたようなその映像を見ると、ここから農業の未来が開けてくるような気がしてくる。

 一方、農業者に取材すると、その評判はかんばしくない。「お日様はただなのに、なぜ電気で光を照らすのか」。植物工場は天候の影響を受けないから低コストという見方への反論も多い。

 植物工場は、農業のことをよく知らない人たちが期待する幻想の技術なのか。それとも、既存の農業の閉塞感を突破する可能性を秘めているのか。植物工場の研究で第一人者の古在豊樹・千葉大名誉教授に聞いた。

「太陽光型」も植物工場?

そもそも植物工場とは何ですか。

 「世界的にみて植物工場と言えば、人工光を使うタイプのものだけを指す。ところが、漢字文化圏の日本、韓国、台湾、中国では太陽光型も植物工場と呼ぶ。この地域で日本の技術が一番進んでいるので、日本の文献を通して広まった」

 「日本で太陽光型と呼んでいる植物工場の、もっとも進んだ施設はオランダにある。オランダではそれをグリーンハウス、温室と呼んでいて、プラントファクトリーと呼ぶことにはどうしても違和感がある。国際的にも、太陽光型をプラントファクトリーと呼ぶことは今後もありえない」

なぜ日本では太陽光型も植物工場と呼ぶようになったのですか。

 「端的に言えば、農林水産省の予算獲得のためだろう。人工光の施設だけを植物工場と定義したら、経済産業省の領域になってしまうことを懸念したのではないか。農業関係者の間には、人工光型の植物工場への反対勢力がある。『太陽光を使わないのは、農業ではない』と。そこで、『太陽光型も植物工場と呼ぼう』ということになった面もある」

「植物工場の原理をきちんと理解していない人が多い」と話す古在豊樹・千葉大名誉教授

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「植物工場はまだ未熟な技術」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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