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宿敵「天候」に打ち勝つ農業経営とは

答:植物工場の話ではありません

2015年9月11日(金)

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 ときには、これまでの農業経営の枠を超えて大きなことを考えてみよう、というのが今回のテーマだ。

 農業を成長産業にすると言うとき、なにをイメージするだろう。食べた人が思わずうなるおいしい作物をつくることだろうか。それとも、途方もなく大きい農場をつくることだろうか。どちらの意義も否定はしないが、個々の農場の味と規模にフォーカスするだけでは、ふつうの産業で競争力をはかる際の尺度にはたどりつけない。「シェア」だ。

 そこで今回は、農業でついにシェアを意識する経営が登場したことを取り上げたい。それは、「天候に収量が左右されて不安定」という農業の宿命とも言うべき課題へのチャレンジでもある。九条ネギというブランド作物を武器に、この難題に挑んでいる会社は、連載でもかつて紹介したことのある、こと京都(京都市)だ(2014年5月16日「農業を救うのは『土』か『机』か」)。

「うちが買う単価まで努力できるのか?」

 場面は8月5、6日の2日間、東京・有楽町にあるオフィスビルの東京交通会館。こと京都の社長、山田敏之は連携するネギ農家の生産物を集め、ビルの6階で商談会を開いた。そこには、山田が1995年に脱サラして家業の農家を継いでから、全国展開に乗り出すまでの軌跡とも言うべき商材が並んでいた。

商談会ではネギの様々な加工品を展示した(東京・有楽町)
京都産の野菜も出品した

 「ネギのカット方法だけで、これだけあるんだと、みなさん驚いてくれた」。山田がそう言う通り、商談会はネギという単一の食材の可能性をフルに示す場となった。「お好み焼きやギョーザの具に最適な5ミリカット」「ラーメンの良さを引き立てる3ミリカット」。このほか、白ネギのピクルスや青ネギのパウダー、ドレッシングやスープなど加工技術をいかした商材も目を引いた。

 商談会に集まったのは、スーパーや外食チェーン、卸会社のバイヤーたちだ。その一人が山田にたずねた。「ネギの専門商社って聞いて来たが、うちが買う単価はこれくらいだ。その値段まで努力できるのか」。

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「宿敵「天候」に打ち勝つ農業経営とは」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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