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ヤオコー、「パートが生鮮品発注」の大胆作戦

チェーンストア理論を超える個店経営

2017年9月22日(金)

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活気のあるヤオコーの青果物売り場(写真提供:ヤオコー)

 農業取材をより充実させるため、とくに心がけているのが、スーパーや百貨店の食品売り場を見て回ることだ。農家への取材だけでは、農業全体を理解するのは難しいと思うからだ。スーパーや百貨店の店頭には、どんな品質の農産物がいくらで売られているのかを知るための手がかりがある。食の流通ルートはレストランやコンビニなど多様化しているが、農産物を直接見ることができるという店頭の価値はけして小さくない。

生き生きとした売り場

 そうやって店頭を見ているうち、自然と魅力を感じるようになったスーパーがある。関東地方で約150店を運営しているヤオコーだ。言葉で表現するのは難しいが、色とりどりの新鮮な野菜や果物がせり出して来るような、生き生きとした感じが売り場にあるのだ。

 取材のきっかけは、TBSラジオの「ジェーン・スー 生活は踊る」という番組が6月に放送した企画にある。リスナーが「好きなスーパー」を投票するという企画で、ヤオコーは2位。番組では、「ヤオコーの食品は百貨店と同じ品質なのに、値段は百貨店より安い」というリスナーの声が紹介されていた。「売り場が魅力的」というのが、筆者の個人的な感想ではないという点に意を強くして、ヤオコーに取材を申し込んだ。

 取材に対応してくれたのは、青果物の責任者だ。インタビューで何度も強調したのが、「個店経営」という言葉だった。ヤオコーの個店経営は業界では常識なのだろうが、生産者へのメッセージという意味も込め、記事ではこの言葉について掘り下げてみたい。

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「ヤオコー、「パートが生鮮品発注」の大胆作戦」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長