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浮気な消費者は「国産」だけでは食べてくれない

石井食品の栗きんとん工場を訪ねて

2015年10月30日(金)

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 中国製のギョーザ事件などをきっかけに、日本で食の国産志向が高まったと言われている。たしかに、スーパーなどであからさまに「中国産」と書いた野菜や肉を見かけることはそう多くはない。だが、食料自給率がずっと4割で低迷していることから分かるように、加工食品や総菜やレストランでは引き続き外国産がふんだんに使われている。

 東日本大震災のときに農林水産省がやった「食べて応援しよう」というキャンペーンがそうだが、たんなる運動論で農業を後押しすることはできない。国産であるということは価値のひとつだろうが、味や安全性や値頃感のある価格なども追求しないと、消費者から長く支持されるのは難しい。

流れ作業で栗きんとんをつくる石井食品の工場(千葉県八千代市)

基本に戻って国産の栗を

 今回はそこに挑戦している企業として、ミートボールなどで有名な石井食品(千葉県船橋市)を取り上げたい。きっかけは「基本に戻ろうということで、国産の栗を使うようにしました」という長島雅社長の一言だ。「社員みんなで皮をむいてます」とも話したので、シートか何かをしいて従業員がのどかに皮をむいている光景を想像しながら作業を見学に行くと、工場でラインを組んでがっつり本格的にやっていた。

 場所は千葉県八千代市。見学に際し、上下白衣を着てから、帽子をかぶってマスクをつけ、電話ボックス大の小部屋で突風を浴びる。これ以上細部は割愛するが、ゴミやホコリを持ち込まないよう細心の注意で準備してから作業場に入ると、新鮮な栗の香りが漂っていた。

 作業の流れは以下の通り。専用の機械に栗を数十個まとめて入れると、中で歯のついた円盤が高速で回転し、カンナの要領で栗の外側の堅い皮をむく。機械から出てきた栗には薄いしぶ皮が残っており、約30人の従業員が素早くピーラーではいでいく。

鮮度を落とさないため、素早い作業が必要

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「浮気な消費者は「国産」だけでは食べてくれない」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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