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達人技「土はなめれば分かる」は本当だった

第1回世界土壌微生物オリンピック結果発表会

  • 吉田 忠則

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2015年12月18日(金)

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 いい作物をつくるには土づくりが大切だと言われるが、では「豊かな土」とはどんなものなのか――。それを考える手がかりとなるイベントが12月11日、東京・有明にある東京ビッグサイトで開かれた。浮かびあがった答えは、昔ながらのやり方のなかにヒントがあるということだった。

 名称は「第1回世界土壌微生物オリンピック結果発表会」。国内の田畑から51サンプルの土の応募を受け、水田、畑、施設園芸で合わせて9人の生産者が受賞した。「世界」と銘打っているのは、農薬と化学肥料で痛んだ世界の土を救いたいという思いからだ。

どれほど多様な微生物がいるか

 土の豊かさの評価には、土壌微生物の研究者の横山和成氏が開発したシステムを使った。横山氏はもともと国の研究機関の農業・食品産業技術総合研究機構の研究者で、今年の春から尚美学園大学・尚美総合芸術センターで副センター長を務めている。

「世界中の土を調べると、日本の良さがダントツ」と話す横山和成さん

 横山氏の考案した土の評価方法の特徴は、土中の微生物を「総体」としてとらえる点にある。土のなかには膨大な数の微生物がいるため、その種類と働きをひとつひとつ特定するのは不可能。横山氏はそうではなく、土がどれだけ多くの種類の有機物を分解できるかを調べることで、微生物の多様性を推計する方法を開発した(6月5日「『土の中の宇宙』を見つけた男」)。

 なぜ多様な微生物がいる土が、「豊かな土」なのか。この問いに対し、横山氏は例えばこう答える。「微生物の多様性が低い土は、病原菌が繁殖する可能性が大きい」。実際、これまでの研究を通し、微生物の多様性が高い土で育てた作物のほうが、連作障害などが起きにくいことがわかったという。

 大切なのは、農薬を使う現代農法のように病原菌をゼロにすることではなく、作物の生育に影響するほど菌が繁殖するのを防ぐことにあると、横山氏は強調する。同じ作物ばかりつくり続けると、土のなかの環境に偏りが生じ、病原菌がはびこりやすくなる。それが連作障害だという。

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