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脳みそから血が出るほど考える:糸井重里さん

第2回 クリエイティブの供給源を「仕入れ」るのが仕事です

2016年3月16日(水)

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1948年群馬県生まれ。「ほぼ日刊イトイ新聞」主宰。 1971年にコピーライターとしてデビュー。 「不思議、大好き。」「おいしい生活。」などの広告で一躍有名に。 また、作詞やエッセイ執筆、ゲーム制作など、幅広いジャンルでも活躍。 1998年6月に毎日更新のウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を 立ち上げてからは、同サイトでの活動に全力を傾けている。

糸井:今、食わしてくれるビジネスがあったとしたら、それを「もっと良くしていくことはできないだろうか」と考える。そこに必ずクリエイティブの要素はある。

 その時、自分の生命力みたいなものをふり絞って出てくるもの。それがクリエイティブだと思うんです。よく社員に言うんですが、「君は脳みそから血が出るくらい考えているか」って。僕は「何か始めたら脳みそから血が出るくらい考えるぞ」と。なぜかというと、「脳みそから血が出るくらい考える」方が面白いから。

川島:私、脳みそから血が出るほど考えられない(笑)。

糸井:失敗してもいいんですよ。クリエイティブであることが大事なわけで、思いっきり突っ込んでいったけれど一銭にもならないことっていっぱいあります。でも、誰か面白いって言ってくれたら「失敗したあ!」でもいいんです。「それがあったから次の何かがある」っていうことだから。

ゼロからできるクリエイティブなんて案外ない

川島:「つまんない成功」より「面白いゴミ」ですね。でも、社員がクリエイティブであり続けるためには、どうすればいいんでしょう? たぶん、いろいろな企業の社長が、一番悩んでいることだと思うんですけど。

糸井:クリエイティブには供給源が必要なんですね。クリエイティブな仕事はゼロから生まれるわけじゃない。流行について書くライターさんのような仕事だったら、自分一人で仕事は完結しない。必ず、取材対象やネタ元のような情報、つまり供給源が必要になります。

 一方、コピーライター時代のかつての僕は、供給源を頼りにする仕事なんて、現象に踊らされているだけでいらないって思っていたんです。「そんな仕事、クリエイティブじゃないぜ」って。自分のクリエイティブについて、供給源の必然性を感じなかったからです。

 それが「ほぼ日」を立ち上げてから、がらりと変わりました。クリエイティブの供給源について、すごく考えるようになったのです。チームでやるようになって、ゼロからできるクリエイティブなんて案外ないぞ、と気づいたんです。

川島:今の糸井さんにとって、クリエイティブの供給源ってどんなものですか?

糸井:たとえば、面白いことを考えている人とか、面白いことをやっている人というのは、その人たち自体が、みんなクリエイティブの供給源です。

 ただし、自分が面白い人からクリエイティブの素をもらうだけで、自分がクリエイティブになれるわけじゃない。新しいクリエイティブなコンテンツの供給源となってくれる人から何かをもらったら、僕も新しいコンテンツの供給源になる、いや、供給源になっていなくてはダメだと思います。クリエイティブって、そんなお互い様の関係から生まれたりするんです。

川島:クリエイティブが掛け算になる。

糸井:僕がある作家の仕事に感銘を受けて、その作家の展覧会をうちの「TOBICHI」でやったとしますよね。僕はその作家からクリエイティブをもらい、僕はそのお返しをしたわけです。その展覧会に作家の友だちが訪れて、そのうちの1人が「この展覧会、いいね」と言ってくれた。もう1人は「俺もここでやらせてもらおうかな」と言ってくれた。ということは、2人の作家の供給源を手に入れたわけです。1人の作家を仕入れたら、次に2人の作家を仕入れることができるようになったとも言えます。

川島:まさに、お互いクリエイティブを交換していることになる。ということは、供給源の作家が「どうかなあ」ということもあれば、場所を持っている糸井さんが「どうかなあ」と思うケースもあるわけで。

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「脳みそから血が出るほど考える:糸井重里さん」の著者

川島 蓉子

川島 蓉子(かわしま・ようこ)

ifs未来研究所所長

ファッションという視点から、さまざまな分野の企業のブランド作りなどのプロジェクトにかかわる。日経MJ、ブレーン、読売新聞などで連載を持つ。2013年から現職。多摩美術大学非常勤講師。Gマーク審査委員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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