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ルミネ会長最終回「女性に下駄を履かせていい」

2018年6月14日(木)

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上司に言われた「奥さんは仕事を辞めないのか」

川島:自分自身の反省も含めて思うのは、「下駄を履かせてもらうのは申し訳ない」と思ってしまうことです。今なら「そういうのもあっていいんだ」くらいに甘えてもよかったと思うのです。そうしないと、日本の女性が働きやすい環境は、なかなか拓けていかないと、つくづく思ってます。でも新井さん、世代としては団塊の上なのに、どうして女性活用推進の価値観を持っていらっしゃるのですか。

新井:自分事として当たり前だったからです。うちの妻は、50歳過ぎまで働いていました。当時、私は日本国有鉄道およびJR東日本で働いていましたので、結婚した時、子どもが生まれた時、上司から「奥さんは仕事を辞められないのか」と言われました。そのたびに「職業選択の自由というものがある」と突っぱねました(笑)。私の中で、子育てしながら女性が働くことに対して、まったく違和感がなかったし、できるだけ妻と一緒に子育てしようと心がけもしたのです。
 ルミネについては、せっかく感度の高い女性たちが働いているわけですから、もっともっと活躍してほしいと思っています。というのも、男性は背広にネクタイで、毎日何を着ようか、頭を使うことはあまりないし、迷うこともあまりないわけです。一方で女性は、毎日服装を変えている。当然、感性も知恵も磨かれていく。そこを役立ててもらわないといけないと考えています。

川島:ルミネで働いている男性陣も、おしゃれで感度が高い人はいると思いますが。

新井:そうやって切磋琢磨していってくれるといいし、そのための戦力として、女性は欠かせない存在だと考えています。

自分自身をいかに磨くか

川島:感性を磨くことが大事とよく言われますが、会社で仕事していると、そんな暇はないよという人もいます。

新井:感性はもちろんのこと、人間力のある人になることを、是非、目指してほしいと思います。人間力というと、たいへんな高みを目指すようですが、そういうことではありません。具体的に言うと「メモをとりなさい」ということを、私はよく言うのですが、感動したことを、その場でメモすることは、私自身も心がけ、また続けてもきました。メモすることで、感動を鮮明に焼きつけて、自分の中にしまっておく。メモ自体を見返すというよりは、メモするという行為を通して、身体的な記憶になる。その効果が大事だと思うのです。

川島:メモをとるととらないでは、そんなに違うのですか?

新井:一度、身体的な記憶に刻み込まれれば、辛い時に思い出して励まされることもあるでしょうし、行き詰まった時の助けになることもあります。メモによって、いつでもフラッシュバックさせることができるのです。そして、そういう行為を通して、感性を養えるとも思うのです。感性というと、一部の人だけが持っている特別なことという解釈が、まだまだ多いようですが、そうではないのです。

川島:実は誰でも持っていると?

新井:私は、感性という言葉ではなく“肌感覚”という言葉を使うことにしています。「“肌感覚”を大切にしてください」と言い続けているのです。自分の身体=肌でどうとらえるかが重要だからです。リアリティを持っている自分が感じることを信用して欲しいし、そこを豊かにしておくことが、人間力につながっていくと思うのです。例えば、感性には経験によって磨かれ、一層光るものもあれば、若い時の新鮮な眼差しで受け取られ、瞬時に輝くものがあります。そして誰もが培うこと、学ぶことはできると思っています。

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「ルミネ会長最終回「女性に下駄を履かせていい」」の著者

川島 蓉子

川島 蓉子(かわしま・ようこ)

ifs未来研究所

ファッションという視点から、さまざまな分野の企業のブランド作りなどのプロジェクトにかかわる。日経MJ、ブレーン、読売新聞などで連載を持つ。2013年から現職。多摩美術大学非常勤講師。Gマーク審査委員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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