• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「アート」になったら「デザイン」はおしまいだ

佐藤卓デザイン事務所 代表 佐藤卓さん(2)

2015年8月21日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

前回から読む)

グラフィック、プロダクト、空間とデザインを分ける意味はあるのか?

佐藤卓(さとう・たく)
グラフィックデザイナー
1979年東京藝術大学デザイン科卒業、1981年同大学院修了、電通を経て、1984年佐藤卓デザイン事務所設立。「ニッカ・ピュアモルト」の商品開発から始まり、「ロッテ キシリトールガム」「明治おいしい牛乳」などの商品デザイン、「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」のグラフィックデザイン、「金沢21世紀美術館」「国立科学博物館」「全国高校野球選手権大会」等のシンボルマークを手掛ける。 また、NHK Eテレ「にほんごであそぼ」アートディレクター、「デザインあ」総合指導、21_21 DESIGN SIGHTディレクターを務めるなど 多岐に渡って活動。著書、展覧会も多数。(写真:鈴木愛子、以下同)

川島:日本のデザインの世界って、グラフィックデザイン、プロダクトデザイン、空間デザイン、そして建築デザインと、それぞれの分野に専門デザイナーがいて、何となく枠組みができちゃっているんですが。

佐藤:欧米のデザイン教育の現場では、そういう分野の区分を、あまり感じさせないところもたしかにありますね。

川島:グラフィックもプロダクトも空間も、全部手がけるデザイナーがたくさんいますよね。この違いって何だろうって、ずっと不思議に思ってきました。日本のデザイン界はなぜ、分野ごとに縦割りになっちゃっているのかと。

佐藤:その縦割りの枠組みは、専門性と言い換えることができるかもしれませんね。ゆえんがあってできあがってきたと思うので、僕は、それはそれでいいと考えています。ただ、専門から見えてくる全体観みたいなものは、どの分野のデザイナーも、持っていなければならない能力ではないでしょうか。

川島:どういうことですか?

佐藤:例えばグラフィックデザイナーが、パッケージデザインを手がけることは、特別なことではありません。当然のことながら、パッケージとは空間の中に置かれるものですから、デザイナーは空間を意識するわけで、そこで平面と立体がつながっていくのです。でもこういうことは、プロダクトにしても空間にしても、他の専門分野のデザイナーでも、同じことではないでしょうか。つまり、デザイナーとは、周辺環境との関係性の中でデザインを考える。これは、すべてのデザインに求められる要件だと思うのです。

川島:ちょっと意地悪な質問ですが、そこまで広い視野を持っているデザイナーって、そう多くないんじゃないですか?

佐藤:でも、自分のテリトリーはここだけと決めているデザイナーの仕事は、言ってみれば、箱庭の中でデザインしているようなものです。

川島:つまり、グラフィックなら平面だけ意識していればいい、プロダクトならその製品だけに限定して考えればいいみたいなことですね。

コメント0

「「ダサい社長」が日本をつぶす!」のバックナンバー

一覧

「「アート」になったら「デザイン」はおしまいだ」の著者

川島 蓉子

川島 蓉子(かわしま・ようこ)

ifs未来研究所所長

ファッションという視点から、さまざまな分野の企業のブランド作りなどのプロジェクトにかかわる。日経MJ、ブレーン、読売新聞などで連載を持つ。2013年から現職。多摩美術大学非常勤講師。Gマーク審査委員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

大量陳列、大量販売というのがある程度限界にきているのかなと思います。

松﨑 曉 良品計画社長