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「仕事が来なければ1年で解散」と決めてました

大人気デザイナーが語る「デザイン」と「経営」(佐藤オオキさん、第1回)

2017年9月14日(木)

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佐藤:いえ、全然ですよ。高校は日本に戻って、早稲田学院に通っていたんですが、ボート部に籍を置いていて、毎日ひたすら猛練習。角刈りで真っ黒な風体で、デザインとはまったく無縁な生活を送っていましたね。ただその時、今にいたるまで長年の仕事のパートナーとなった伊藤と出会ったんです。その後、高校を卒業して早稲田大学に進むわけですが、どの学部がいいかわからず、とりあえず理工学部の建築学科にしたんです。ところが、周囲は建築家になりたい人ばかりでみんな燃えている。僕は特に何の目標もないから、これはもう無理、ついていけない、と思って、大学2年の時に、バイトで貿易会社を始めたんです。

川島:えっ、起業ですか?

佐藤:僕、一応帰国子女ということもあり、通訳のバイトをやっていたところ、ある貿易会社の通訳をしている時に、間に入っていた商社がつぶれてしまって、「じゃ、お前やってみたら」と貿易会社の人に言われて、流れで商社みたいな仕事を始めたんです。そしたら、何だか割合とうまく行っちゃって。

川島:何の商社をやっていたんですか?

佐藤:中国の外交部というところが取引先で、そこに日本のものを卸す仕事だったんです。中国に行ったら、みんながガラス製の水筒を首から下げてお茶を飲んでいるんです。それを見て国内の水筒メーカーに電話して、「中国に進出していますか」と聞いたら「まだ」ということで、在庫を全部買い取って輸出したところ大ヒット。そんな折に、高田馬場を歩いていて、偶然、伊藤に再会したんです。

伊藤(ネンドマネージャー) 久しぶりに話してみたら、自分が当時一番興味があったビジネスで「面白いことやってる」って言うわけですよ(笑)。で、聞いたら、大学2年生で年間数千万も売り上げていたんですよ。

川島:年間数千万円!

佐藤:はい。楽しくて、ちょっと調子に乗っちゃったんです。そしたら大失敗! 中国の人たちが竹ぼうきで掃除しているのを見て、清掃用具メーカーに電話してシートを付け替えるタイプのモップ商品を輸出することにしたんです。でも、シートを付け替えるという仕組みが中国の人たちに気に入ってもらえなくて。ケアせずに使い続けられる竹ぼうきに比べ、お金はかかるし面倒だと。あまりに売れなくて、物凄く落ち込みました。

川島:それだけ商才があったのだから、そっちの道で企業家になる手もあったのでは?

コメント1件コメント/レビュー

白樺の皮を削って白樺林を普通の森にしたい・できると思っていた子供時代の体験が氏の行動原理の根本ではないか?と思った。だから最初からその本質はお金でもビジネスでもない。こういう人のマネはしようと思っても出来るわけがない。自分もグラフィックデザインを生業としてやっているのだが、結局はデザインをビジネスの中に閉じ込めてしまう働き方しかやって来られなかった。参考にすべきはその一点だろう。ネンド、面白い会社だ。(2017/09/25 11:20)

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「「仕事が来なければ1年で解散」と決めてました」の著者

川島 蓉子

川島 蓉子(かわしま・ようこ)

ifs未来研究所所長

ファッションという視点から、さまざまな分野の企業のブランド作りなどのプロジェクトにかかわる。日経MJ、ブレーン、読売新聞などで連載を持つ。2013年から現職。多摩美術大学非常勤講師。Gマーク審査委員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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白樺の皮を削って白樺林を普通の森にしたい・できると思っていた子供時代の体験が氏の行動原理の根本ではないか?と思った。だから最初からその本質はお金でもビジネスでもない。こういう人のマネはしようと思っても出来るわけがない。自分もグラフィックデザインを生業としてやっているのだが、結局はデザインをビジネスの中に閉じ込めてしまう働き方しかやって来られなかった。参考にすべきはその一点だろう。ネンド、面白い会社だ。(2017/09/25 11:20)

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