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5大有名「人種差別CM」に学ぶ

企業は加害者か、それとも被害者か

2016年6月1日(水)

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 熊本の震災が教えてくれたのは、世界の密接性だった。熊本で製造がストップしたため、日本のみならず、世界各地の完成品生産がストップした。有名なところでは、米ゼネラル・モーターズ(GM)がセダンの生産ラインを2週間ほど止めざるをえなかった。

 また、米国大統領候補のトランプ氏は、自らが大統領になれば諸外国からの輸入品に高税率をかけると宣言し、そしてTPP(環太平洋経済連携協定)にも反対の立場だ。ただ、トランプ氏の考えがどうであれ、すでに諸外国からの部品類がないと、どんな国でも、生産はおぼつかない。

世界が狭くなった日、すぐさま炎上する

 このように、サプライチェーンがどんどん複雑化し、その密接度があがっている昨今では、事件の連鎖スピードも高速化している。また、問題のある企業行動の評判もただちに広がっていく。情報ネットワークで全世界がつながっている。スマートフォン1台あれば、情報を共有し、世界中に発信できるので、山火事のように大惨事となる。

 例えば数日前は、中国企業のあまりに人種差別的なCMが話題になった。洗剤が汚れを取ると強調したいがゆえの演出で、黒人男性を洗浄したら肌が白いアジア系の美男子に生まれ変わるという内容だ。ご覧になっていない方は、必ず見るべきだと思う。中国人の大半が、このような人種差別意識と無縁ではあるだろう。しかし、この企業には「レイシスト(人種差別主義者)」と批判が殺到している。CNNは、「中国のマーケティング担当者は、人種教育を受けていないのだろうか(Don't Chinese marketing people get any education about race?)」という皮肉のコメントを紹介している。

歴代5つの有名「人種差別」認定宣伝

 しかし、これは今に始まったことではない。今回はこれまで話題になった、人種差別的CMを取り上げてみたい。同時に考えたいのは、これは過剰反応か、あるいは適正反応か、である。個人的感想はできるだけ少なめにしたいと思うが、最終的には読者のご判断に委ねたいと私は思う。

コメント5件コメント/レビュー

イーモバイルの場合、観衆に「CHANGE」と書いたプラカードを持たせている以上、オバマ氏を想起させると言われても弁明の余地がないのでは?
ポリティカリーコレクトネスの跋扈には辟易としますが、さすがにこれは如何なものかと思います。(2016/06/01 13:28)

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「5大有名「人種差別CM」に学ぶ」の著者

坂口 孝則

坂口 孝則(さかぐち・たかのり)

調達・購買コンサルタント

大阪大学経済学部卒業後、電機メーカー、自動車メーカーに勤務。原価企画、調達・購買、資材部門に従業。調達・購買関連書籍23冊を上梓。2010年、調達・購買コンサルタントとして独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

イーモバイルの場合、観衆に「CHANGE」と書いたプラカードを持たせている以上、オバマ氏を想起させると言われても弁明の余地がないのでは?
ポリティカリーコレクトネスの跋扈には辟易としますが、さすがにこれは如何なものかと思います。(2016/06/01 13:28)

イーモバイルの猿演説は、大統領の人気にあやかった時期のものであって、大統領をモデルにしたことに間違いはないでしょう。日本人の感覚では貶めるものではなかったが、米国人からすると黒人大統領=猿という典型的な人種差別に見えた。これは宗教観と文化の違いですね、仏教や神道で生命は繋がっていますが、キリスト教系では人間に対して動物は劣等ですから。(2016/06/01 11:14)

この件は現象としては「人種差別」だが、本質は「人間観」にある。CMは、公的な場で展開されているから見えやすいが、日本でも随所に、不用意な、というか、そのつもりではなかったと釈明しても追いつかないような表現がみられる。「人間観」には文化・社会が反映しているが、現在の日本の場合は、近代の人権思想に合致した公正公平なものを標榜しているはずである。しかし、それが付け焼刃であったり、あるいは、固有の偏りについての認識が足りなかったりしてもいる。日本における「ヘイトスピーチ」の底流にも存在することだが、(海外で)日本を話題に挙げるものの中にも、この観点からは、不適切とされるべきものは当然ある。少し前の例では、尖閣諸島の折に中国内で反日暴動が起きていたときに、あるドイツ車の販売店に掲げられていた横断幕のメッセージは反日の枠を超え、適当ではなかったし、特に、ドイツ車の製造会社には看過できるはずのない内容であった。少なくとも、製造会社が「当社はこのような思想を支持するものでない」という声明を出すか、そのような声明を出すべく報道において指摘をすべきものであった。このような事例に敏感に対応できていないということは、第一に、日本の報道関係者の「人間観」に不十分な点があることを伺わせるものであろう。報道関係者でさえ、こういう状態であるのなら、一般には蔓延していると思うべきだろう。中国の問題として、あるいは、人種差別の問題として、矮小化しないようにしたいものである。(2016/06/01 10:28)

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