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「ポケモンGO」がマーケティングにもたらす衝撃

2016年7月27日(水)

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 「あっち行ってみよう」「こっちじゃないか?」「タクシーに乗ったら次々に登場するよ」「おいおい、早くいかないと」……、いつの間にか、ポケモンGOは私と子どもの会話を介在する存在になっていた。週末には、噂を信じて、ポケモン「狩り」に連れて行く場所まで決めた。

 このゲームは拡張現実をもたらすもので、オンラインとオフラインの差をなくした。ブルームバーグは、ポケモンGOは18億ドルの価値があると書いた。同じくブルームバーグが紹介しているように、現在、ホットなトピックである拡張現実は存在感を増しており、関連ハードウエアの売り上げも右肩上がりとなっている

 これまでネットやアプリケーションは、現実とは別に、サイバースペースを使って情報空間を付与するものだった。しかし、拡張現実においては、現実とサイバースペースは別物ではなく、まさにリアルを変えていく。

 しかも、全く想像もつかなかった形で。

ポケモンGOマーケティングのはじまり

 ポケモンGOで遊んでいると、そのうち、いくつかの箇所が“Pokestops”(日本語でポケストップス。アイテムを入手できる場所)または“Gym”(日本語ではそのままジム。ポケモン同士が闘う場所)として登録されていることに気づく。これはやっていただかないと説明が難しいものの、一定のレベル以上になると「寄りたくなる」場所だ。

 実際に、その場所に立ち寄る人が多くなれば、ポケモンGO上だけではなく、リアルな意味でも人が増える。これに便乗する形で、米国ワシントンでは、ジムに設定された地点でポケモン関連のキャンペーン(「ポケモンコスチュームコンテスト」)を行い、地域売上を伸ばしている

 難しい話ではない。ジムがありそうであれば、商売人はそこにとりあえず向かえばいい。各地のお祭りでは即席の商店が立ち並ぶ。ポケモンGOはお祭りと同じく、人々を吸い込んでいく。人が多く集まれば、何かを販売できる。例えば、移動販売車でホットドッグを売ってみればどうだろう。実際に、米国の例だが、ポケモンGOのジム近辺で販売したところ、7000%(!)も売り上げが上昇したらしい

 ポケモンがどこにいるかわからない場合は、あてどなく街中を歩きまわる。あるサイトでは、ポケモンGOユーザーはなによりウォーキングシューズを買えといい、違うだれかは、これから必要なのはモバイル充電池だ、と伸びる分野を予想してみせた。

 日本マクドナルドは早々にポケモンGOとの連携を発表したが、ポケモンGOは集客ツールになっている(マクドナルドは一時株価も上昇した)。これはマーケティング部門の勝利であろうと思う。先見の明があるといって良い。

 これまで企業はメディアの中で効果的な媒体を探していた。しかし、これからは仮想現実としての、スマホの中にこそ商機が眠っている。マクドナルドのジムやポケットストップスを、唯一の例としてはならない。

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「「ポケモンGO」がマーケティングにもたらす衝撃」の著者

坂口 孝則

坂口 孝則(さかぐち・たかのり)

調達・購買コンサルタント

大阪大学経済学部卒業後、電機メーカー、自動車メーカーに勤務。原価企画、調達・購買、資材部門に従業。調達・購買関連書籍23冊を上梓。2010年、調達・購買コンサルタントとして独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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