• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

最新の物流関連スタートアップはこれだ

資金調達でトレンドはサプライチェーン

2016年9月7日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 日ごろ、調達物流やサプライチェーンのコンサルティングに従業している。これまでは、調達物流部門といえば伝票や商品を右から左に流しているだけ、と思われていた部門だった。しかし、東日本大震災でサプライチェーンが寸断したり、熊本地震でも部品供給がストップしたりしたため、注目を浴びるようになった。

 また現在では、欧米企業のいわゆるスタートアップ(立ち上げ間もない新興企業)が、このサプライチェーンやロジスティック領域に参入している。そこで、今回は、その潮流と企業例を紹介したい。

 動画へのリンクもところどころに設定しているので、ぜひ、各企業の様子をご覧になっていただきたい。読者にとってビジネスのヒントになればありがたい。

3D技術による最適梱包

 まず梱包領域だ。商品や製品をくるむ、あれである。

 イケアの「フラットパック」なる概念が有名だ。このフラットパックとは、製品の設計段階から梱包を検討することで、物流における最適な梱包を実現する。設計者は、デザインした家具をダンボール(フラットパック)に入れたとき、それが40フィートコンテナに何個積めるか計算しなければならない。たくさん運べるように形状を工夫する。

 この取り組みによって、物流費の削減に加え、損傷リスクや保険費用を抑制できた。イケアのように設計段階から、とまではいかなくても、梱包をできるだけ最適に近づけたいというニーズがある。

 米QubeVuは、ここに目をつけたスタートアップだ。同社のシステムは、3Dで商品や製品を読み込み、瞬時に製品寸法等を計測。そして、最適な梱包サイズを割り出す。実際に動画を見てもらうと理解しやすいだろう。

倉庫内配送

 倉庫内を配送するロボット製造にもさまざまなスタートアップが登場している。例えば、米Seegridは新しいタイプのAGVを開発している。AGVとは、無人搬送車のことだ。

 これまたビデオを見ていただければわかる。まず同社のAGVは安全性があがっているのみならず、操作方法が簡易的だ。オペレーターはAGVの手を引いて(これは比喩ではない)ルートを教えてやる。そしてピッキングなどを教えてやる。さらに倉庫内の移動ルールなども教えこむと、そのとおりに動いてくれる。

 さながらペットのような動きをし、なかなかAGVが可愛く感じてしまう。人間が操作する機器類との激突も少なくなるよう設計されている。

在庫管理システム

 米Temandoは、在庫管理のクラウドソフトを作成している。単なる在庫管理ではなく、フルフィルメント(商品の注文受付から出荷まで)のすべてのプロセスでも使えるもので、さらにさまざまなERPや物流業者のシステムとも連携できる。

 フルフィルメントの分野でいえば、インドのDelhiveryも注目に値する。同社は、他のベンチャー企業が商品販売を開始したときに、倉庫や梱包のノウハウ、受注管理ノウハウなどを有していないところに目をつけた。そのプロセスのすべてをアウトソーシングとして受注する。

 パートナー企業は商品さえ用意すればよいことになり、すべてを同社に委託できる。さらに、代金回収業務までを担い、代金回収後12~48時間後にはその代金を売り手に送金する。

「目覚めよサプライチェーン」のバックナンバー

一覧

「最新の物流関連スタートアップはこれだ」の著者

坂口 孝則

坂口 孝則(さかぐち・たかのり)

調達・購買コンサルタント

大阪大学経済学部卒業後、電機メーカー、自動車メーカーに勤務。原価企画、調達・購買、資材部門に従業。調達・購買関連書籍23冊を上梓。2010年、調達・購買コンサルタントとして独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

すきま時間を活用できることに気づいた消費者は、時間価値をかつてないほど意識している。

松岡 真宏 フロンティア・マネジメント代表