
大リーグで大谷選手の二刀流が注目を集めています。
ビジネスにおいても普通では通用しないやり方で結果を出す人がいるものです。そうした人について考えてみます。
鷲沢社長と球田コンサルタントの会話を読んでみてください。
○鷲沢社長:「エンゼルスの大谷選手が二刀流で大活躍しているな」
●球田コンサルタント:「アンビリバボーです」
○鷲沢社長:「大リーグでスカウトや育成を担当していた君が言うとなんだか重みがある」
●球田コンサルタント:「大谷選手に付けられた『二刀流』という言葉をビジネスの世界でも聞きます」
○鷲沢社長:「たとえば」
●球田コンサルタント:「ある広告代理店のWebサイトを見ていたら『紙の広告とWebの広告の二刀流』とアピールしていました」
○鷲沢社長:「なんだそれは。どこの広告代理店でもやっているぞ」
●球田コンサルタント:「うちの店舗はリアルとネットの二刀流、お客様の満足度をアップします。こういうキャッチコピーの花屋もありました」
○鷲沢社長:「それだって普通の話だろう」
●球田コンサルタント:「大谷選手の二刀流とはまったくレベルが違います」
○鷲沢社長:「大谷選手のレベルとまでは言わないが、営業にも二刀流の考えを取り入れられないか」
●球田コンサルタント:「たとえば」
○鷲沢社長:「ネットにもリアルにも対応できる営業……」
●球田コンサルタント:「さっきの広告代理店や花屋と同じではありませんか」
○鷲沢社長:「提案もするが与信管理もする営業」
●球田コンサルタント:「よしん、ですか」
○鷲沢社長:「君はアメリカ育ちだからわからないか。与信とは簡単に言うと、危ない会社を見極めることだ。取引を始めた後、倒産されたら売上債権を回収できなくなる」
●球田コンサルタント:「提案し、与信管理する。そういう営業はこれまでいなかったのですか」
世の中には東大の医学部を出てから司法試験に挑み裁判官で活躍している人もいます。スーパーマンは結構いるものです。
その大谷選手の話、彼は大リーグに行くにはどうしたら良いか、二刀流を極めるには何が必要か、といつもゴールを設定してからその実現のための手段を考えていたそうです。結果が後からついてくるのではなく、望んで達成しようという積極性、本当に頭が下がります。(2018/04/17 09:29)