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離職率が低い会社は何かがおかしい

2016年9月13日(火)

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 私は企業の現場に入って目標を「絶対達成」させるコンサルタントです。「絶対達成」というぐらいですから、組織に大きな変革を促します。

 組織変革は組織の構成員に相応のプレッシャーを与えます。それでも組織一丸となって同じ目標を目指しているうちに、メンバー同士の絆は深まるものです。

 しかし、まれに離職者が出ることがあります。組織変革に納得できない、価値観が違うなどといって辞めてしまうのです。

 離職者が出たとき、経営者やマネジャーはどう受け止めたらいいのでしょうか。鷲沢社長と正田課長の会話をお読みください。

●正田課長:「お呼びでしょうか」

○鷲沢社長:「君の部下が退職願を出してきた」

●正田課長:「そうですか」

○鷲沢社長:「そうですか、じゃないだろう。今年に入って2人目だ。『君のやり方についていけない』と言っている」

●正田課長:「ついていけないのなら、ついてこなければいい。そう思います」

○鷲沢社長:「何?」

●正田課長:「社長、私のやり方についていけないという部下の言い分は悪くありませんよ」

○鷲沢社長:「意味がわからん、どういうことだ」

●正田課長:「ついていけないから、ついていけないと言っているわけです。本人がそう言うならそうなのでしょう。問題なのは、私のやり方についていけない、だから会社を辞める、と安易に言い出すことです。社長のやり方についていけないのならともかく、私は一課長に過ぎません」

○鷲沢社長:「もう少し話し合え、ということか。だが君は譲らないだろう」

●正田課長:「はい。私のやり方を変えるつもりはないです」

○鷲沢社長:「君のやり方を私は支持している。だが、上司の君がそういう姿勢では、ついていけない部下としては辞めざるをえなくなるのではないか」

●正田課長:「そんな肝っ玉の小さい奴は今後も社業に貢献しません」

○鷲沢社長:「だから辞めてかまわない、ということか」

●正田課長:「引き留めて何かいいことがありますか」

○鷲沢社長:「辞めると言い出したのは、もう7年務めている中堅社員だ」

●正田課長:「中堅だから何ですか」

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「離職率が低い会社は何かがおかしい」の著者

横山 信弘

横山 信弘(よこやま・のぶひろ)

経営コンサルタント

CSK、日立製作所を経て、現在アタックスの主席コンサルタント。営業目標予算の2倍の材料を仕込む、組織マネジメント「予材管理」が注目され、コンサルティングのみならず、セミナー講師としても人気を博す。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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