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チャラチャラ感が加速する中国は崩壊目前

作家・星野博美氏に聞く中国(1)

2017年12月4日(月)

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 今回から2回に渡って、作家の星野博美さんをお招きして対談を行った様子を紹介する。星野さんは、『転がる香港に苔は生えない』(文春文庫、第32回大宅壮一ノンフィクション賞受賞)で香港在住時の体験をつづったり、『謝々!チャイニーズ』(文春文庫)、『愚か者、中国をゆく』(光文社新書)で中国旅行の話を紹介したりなど、中華圏に関する多くの著書を持つ。

 実は、星野さんと筆者は約20年近くの付き合いになる。私が、香港在住時に勤めていた邦字紙に、やはり当時は香港に在住していた星野さんに連載を依頼していた。またその後も、中国情報を日本に伝える月刊誌の編集長を務めていた際に、連載を始めてもらうなど、とてもお世話になった方だ。

 今回、『3億人の中国農民工 食いつめものブルース』を上梓したのを機に、ノンフィクション作家の大先輩にあたる星野さんとの対談を企画。星野さんに今の中国に思うことや日中関係に対して感じることなどについて聞いた。

星野 博美(ほしの・ひろみ)
1966年東京都生まれ。作家、写真家。『転がる香港に苔は生えない』(文春文庫)で第32回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。『コンニャク屋漂流記』(文春文庫)で第2回いける本屋大賞、第63回読売文学賞「随筆・紀行賞」受賞。その他の著書に『謝々!チャイニーズ』(文春文庫)、『銭湯の女神』(文藝春秋)、『のりたまと煙突』(文藝春秋)、『島へ免許を取りに行く』(集英社)、『戸越銀座でつかまえて』(朝日新聞出版)、『みんな彗星を見ていた』(文藝春秋)、写真集に『華南体感』(情報センター出版局)、『ホンコンフラワー』(情報センター出版局)などがある。最新書は『今日はヒョウ柄を着る日』(岩波書店)。(写真=深澤明、以下同)

山田:今日はよろしくお願いいたします。

 星野さんの著書は、星野さんにもらったり、また自分で買ったりして読んでいました。ようやく私の方からも送ることができる1冊ができてホッとしています。読んでいただけましたか。

星野:拝読しました。中国も、私が知っている時代とちょっと変わってきたなというのは感じました。都市では、農民工をもう受け入れませんと書かれていましたね。都市では飽和状態になっているんでしょうか?

山田:そうですね。非常にそれが顕著になってきました。

 私は1997年に星野さんと香港で知り合いましたが、そもそも星野さんが中華圏に関わり始めたのは、もっと前ですよね。

星野:私は、もともと子供のころから中国が好きでした。ちょうど6歳のときに日中の国交が正常化しました。その後、中国残留孤児の初めての来日があった。そういうのに感動していました。

 そのあと文化大革命が終わって、四人組裁判が始まり、中国が外国人に少しずつ開放され始めました。NHKでシルクロードの番組をやったのですが、それを見て中国にあこがれちゃったんですね。漠然としたあこがれだったのですが、それで大学に入ってすぐに初めて中国に行って、「やっぱり中国は素晴らしい」と思ったんです。

山田:それはいつですか?

コメント8件コメント/レビュー

13億のうち富裕層が4億近くもいて、その4億で内需を回すだけでも日本の何倍もの経済規模になるでしょう。中国経済崩壊論はとても見通しの甘い考えではないでしょうか。しかし習近平以前以降で貧富の格差が固定化されたという指摘はとても慧眼で、これからの中国の体制をみていくうえで重要な視点になると思わされた。(2017/12/05 22:37)

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「チャラチャラ感が加速する中国は崩壊目前」の著者

山田 泰司

山田 泰司(やまだ・やすじ)

著述業/EMSOne編集長

1992~2000年香港で邦字紙記者。2001年の上海在住後は、中国国営雑誌「美化生活」編集記者、月刊誌「CHAI」編集長などを経てフリーに。2010年からは、「EMSOne」編集長も務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

13億のうち富裕層が4億近くもいて、その4億で内需を回すだけでも日本の何倍もの経済規模になるでしょう。中国経済崩壊論はとても見通しの甘い考えではないでしょうか。しかし習近平以前以降で貧富の格差が固定化されたという指摘はとても慧眼で、これからの中国の体制をみていくうえで重要な視点になると思わされた。(2017/12/05 22:37)

全員がチャラチャラではないところが中国の怖さというかすごさというか。一人の人間が見たり聞いたりの体験は、大きな中国相手ではほんのわずかでしかない。目が開いてても巨象をなでるがごとしです。香港のことはわかりませんが、中国人の多様性とまとまりのなさには驚きましたし、普通の人が少数民族に気を使いながら、貧しい農民を差別するというスタンスも理解できませんでした。たった5年くらいの滞在では、奥深い中国の入り口に立って覗いたくらい。でも、惹かれましたね。4000年の歴史、しかも文明国として続いてきた事実、これからも前進し続けますよ、彼らは。(2017/12/05 13:14)

平等についてですが、今まで仕事をしてきた国(米国、中国、シンガポール、イギリス)から見ると、日本は不必要に平等を尊ぶように思えます。機会は平等である必要があると感じますが、生まれつきの差異については、それはそれで受け入れる寛容性を考慮するのも一つのやり方だと思います。(2017/12/05 00:38)

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三品 和広 神戸大学教授