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2018年、中国の鬱屈した30代が社会に牙をむく

「チベット映画」と「いたたまれないダンス」ブームの意味するもの

2017年12月21日(木)

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年末年始の特別企画として、日経ビジネスオンラインの人気連載陣や記者に、それぞれの専門分野について2018年を予測してもらいました。はたして2018年はどんな年になるのでしょうか?

(「2018年を読む」記事一覧はこちらから)

「いたたまれないダンス」の先駆け(左、鄭州2015年)と、「いたたまれない人」と揶揄される人の典型的なタイプ(上海2016年)

 中国でも流行語が話題に上る季節が今年もまたやって来た。かつてこのコラムでも書いたが、中国では日本漢字能力検定協会が決め清水寺で発表する「今年の漢字」や、「ユーキャン新語・流行語大賞」のような、「今年の漢字・流行語と言えばコレ」と国民の間に定着しているものがない。そこで、『咬文嚼字』という言語学の専門誌や、『新周刊』という隔週刊誌等、その年のキーワードや流行語を特集で取り上げることの多いメディアにいくつか目を通してみると、共通して取り上げられていたのは「尬」(ガー)という字だった。

 「尬」は通常「尷尬」(ガンガー)と2文字セットで使われることがほとんどで、「いたたまれない」「気まずい」という意味。それがここ2、3年、「尬」の字を「尷」ではない他の字と組み合わせて使うケースが出始め、今年になって流行と言えるまでに拡大した。

 なかでもよく使われる組み合わせは「尬聊」(ガーリャオ)と「尬舞」(ガーウー)の2つだ。

 「尬聊」はネットで知り合った面識のない相手とチャットでおしゃべりを始めたものの盛り上がらず、気まずい雰囲気になることを表現するのに生まれたネット用語の1つだった。そこから派生して、初めてのデートで会話が弾まないことなど、ネットからリアルの世界にまで発展してきた言葉である。

踊り狂う「いたたまれない」50・60代

「尬舞」は、「舞」という字で分かるように、「いたたまれないダンス」という意味。ダンスはダンスでも基本的にはダンスバトルのことを指すらしい。尬舞を躍る人たちの様子を映した掲載できる写真がなく残念なのだが、彼らの出で立ちからダンスそのもの、発する雰囲気まで、何から何まで見ていて確かに「いたたまれない」のだ。

コメント14件コメント/レビュー

当方還暦過ぎですが、10年ほど前に中国の大学に留学していました。
知り合った学生は温和で謙虚な人たちが多く、抱いてたイメージとのギャップに戸惑いました。
一方で40代以降の人民のマナーの悪さや自分さえよければ他人はどうなろうと関係ない、という態度も日常的に経験し、毎日のように腹の立つことに出くわしました。
今では50代以上になる彼らが育った時代は今とは比べものにならないほど貧しく、他人を押しのけて前にでることでしかまともな生活ができなかったのでしょう。
人を蹴落としてでも上に立ったものが勝ち。他人をだましてでも金持ちになったら勝ち。正直者は損をするだけでなく、下に見られバカにされるのがこの世代なのです。
しかし、記事にある通り一人っ子政策が始まった以降の30代以下は上の世代とは全く異質です。
彼らは、50代以降のマナーや自分勝手な行動を日本人である私と同じように嫌い、恥ずかしく感じていました。
若い世代にも小皇帝と呼ばれスポイルされた人や教育の機会を得られなかった人もいますが、近い将来大学進学率が50%に達する時代が到来し、新世代が主流になったときに中国社会は大きく変化するのではないかと希望的に観測します。(2017/12/21 23:15)

「中国生活「モノ」がたり~速写中国制造」のバックナンバー

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「2018年、中国の鬱屈した30代が社会に牙をむく」の著者

山田 泰司

山田 泰司(やまだ・やすじ)

著述業/EMSOne編集長

1992~2000年香港で邦字紙記者。2001年の上海在住後は、中国国営雑誌「美化生活」編集記者、月刊誌「CHAI」編集長などを経てフリーに。2010年からは、「EMSOne」編集長も務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

当方還暦過ぎですが、10年ほど前に中国の大学に留学していました。
知り合った学生は温和で謙虚な人たちが多く、抱いてたイメージとのギャップに戸惑いました。
一方で40代以降の人民のマナーの悪さや自分さえよければ他人はどうなろうと関係ない、という態度も日常的に経験し、毎日のように腹の立つことに出くわしました。
今では50代以上になる彼らが育った時代は今とは比べものにならないほど貧しく、他人を押しのけて前にでることでしかまともな生活ができなかったのでしょう。
人を蹴落としてでも上に立ったものが勝ち。他人をだましてでも金持ちになったら勝ち。正直者は損をするだけでなく、下に見られバカにされるのがこの世代なのです。
しかし、記事にある通り一人っ子政策が始まった以降の30代以下は上の世代とは全く異質です。
彼らは、50代以降のマナーや自分勝手な行動を日本人である私と同じように嫌い、恥ずかしく感じていました。
若い世代にも小皇帝と呼ばれスポイルされた人や教育の機会を得られなかった人もいますが、近い将来大学進学率が50%に達する時代が到来し、新世代が主流になったときに中国社会は大きく変化するのではないかと希望的に観測します。(2017/12/21 23:15)

いたたまれない話題だ。中国の「小皇帝」が必ずしもネロのような暴君ではなく,己の義務の重さに「いたたまれない」でいる。ある意味衝撃的だ。一方で50代60代の能天気さが気になる。この記事は「盛りすぎ」ではないか,と疑いたくもなる。だが翻って日本ではどうか。若者がつかれている。「アラフォー世代」がつかれている。「いたたまれない」状況にあるのは彼我変わりがないようにも見える。もしかすると世界的状況なのかもしれない。「少子化,高齢化」が現代文明の必然だとすれば世界の文明が直面している問題かもしれない。その最先端が日本に,最大の波が中国にある。これから来る時代の波浪の厳しさは冬の寒さを一層厳しいものにしそうだ。「人間とは何か」人は厳しさに直面して,悩み,苦しみ,成長していくのだろう。芸術は人類の未来を照らすのだろうか。そしてそれは「あかるい」のか。考えれば考えるほど「いたたまれない」。(2017/12/21 15:43)

日本でも学生運動で自由を叫んでいた団塊の世代がいたたまれない自由さを持っていると思います。切れる老人達も多くは彼らではないかと思っています。
中国の30台、民主主義国に舵を切りましょう。(2017/12/21 14:57)

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