• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

クリントン氏阻んだ女性発の「ガラスの天井」

若年女性に嫌悪され、共感を得られなかった理由

2016年11月22日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

ヒラリー・クリントン氏は、2016年11月9日、ニューヨークのニューヨーカーホテルで米大統領選の敗北演説を行った。(写真:代表撮影/UPI/アフロ)

 先日開票された米国大統領選挙は、ヒラリー・クリントン氏が優勢と報道された時期もありましたが、ふたを開けてみれば、ドナルド・トランプ氏の勝利に終わりました。

 私はイリノイ州シカゴ郊外出身で、今でも交流ある友人からの情報を元に、この結果を予想していた一人です。とはいえ、同じ女性として、初の女性大統領の誕生を願っていたのも事実。クリントン氏の敗北は残念でなりません。今回は、クリントン氏がアメリカで置かれていた状況を読み解きながら、女性リーダーとして求められる、「多様な価値観を持つ人々との付き合い方」について考えてみたいと思います。

クリントン氏敗北を予想した3つの理由

 クリントン氏の当選が難しいと予測していた理由は3つあります。

 1つ目は、女性でもヒラリーが嫌いという人が少なくないことです。45歳以上のキャリア女性に人気があるクリントン氏ですが、20~30代の若い女性キャリア世代からは、「パワーウーマンの象徴のような彼女を好きになれない」「夫の力を借りてキャリアを築いてきたような人をロールモデルにはできない」と言われています。

 2つ目は、米国は依然として白人男性社会で、女性が大統領になるのを望まない人が多いということ。黒人男性大統領の後に、女性が大統領になるとすると、女性に対するバイアス(偏見)が存在する以上、男性にとっても女性にとっても、そして、どんな人種に対しても完璧な存在でなければ、大統領になるのは難しいでしょう。長い選挙戦を迎える時点でクリントン氏以上に女性大統領に近かった人はいませんが、どこから見ても文句のつけようがないレベルではなかったことが、当選が難しいと予想していた理由の1つです。

 3つ目は、都会と地方での温度差です。都会と地方の格差は深刻です。米国民の求める経済政策の変化に対して、クリントン陣営は建設的な政策を出さず、米国がどのように成長していくのかを描けませんでした。トランプ氏は、女性蔑視発言や移民排他発言を連発しながらも、法人税の大幅引き下げなど米経済を好景気へ導く施策を打ち出しています。男尊女卑や民族排他主義的な傾向は、米国にはもともとあるものと、多くの有権者は理解しています。そんなことよりも経済政策をどうするのか。経済政策に期待していた地方の有権者に対するクリントン陣営の読みの甘さが、地方票の伸びの悪さに繋がりました。

 上記の3点いずれもが、自分と違う人たちの中で、どうリーダーシップを発揮するかを考える際に示唆を与えてくれるものです。

コメント24件コメント/レビュー

この記事の冒頭の

>私はイリノイ州シカゴ郊外出身で、今でも交流ある友人からの情報を元に、この結果を予想していた一人です

それは凄い、と思ってNBOだけでなく筆者の過去の文章を探してみましたが、そういった趣旨の記事は見つかりませんでした。

後からならなんとでも言えますが、他の方もおっしゃっているように「ガラスの天井」というフレーズを使かいたかったのでしょう。

ヒラリー氏が勝てなかったのは、女性であることよりも、ウォール街の巨大金融機関から多額の資金を受け取るなどのこれまでの行為と、選挙期間中の主張が矛盾に満ちたものであるということと、過去8年間の民主党政権への批判が原因でしょう。(2016/11/29 16:06)

「秋山ゆかりの女性キャリアアップ論」のバックナンバー

一覧

「クリントン氏阻んだ女性発の「ガラスの天井」」の著者

秋山 ゆかり

秋山 ゆかり(あきやま・ゆかり)

事業開発コンサルタント・声楽家

ボストン・コンサルティング・グループの戦略コンサルタントを務めた後、GE Internationalの戦略・事業開発本部長、日本IBMの事業開発部長などを歴任。コンサートのプロデュースや演奏も行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

この記事の冒頭の

>私はイリノイ州シカゴ郊外出身で、今でも交流ある友人からの情報を元に、この結果を予想していた一人です

それは凄い、と思ってNBOだけでなく筆者の過去の文章を探してみましたが、そういった趣旨の記事は見つかりませんでした。

後からならなんとでも言えますが、他の方もおっしゃっているように「ガラスの天井」というフレーズを使かいたかったのでしょう。

ヒラリー氏が勝てなかったのは、女性であることよりも、ウォール街の巨大金融機関から多額の資金を受け取るなどのこれまでの行為と、選挙期間中の主張が矛盾に満ちたものであるということと、過去8年間の民主党政権への批判が原因でしょう。(2016/11/29 16:06)

>多様な人をリードしていくには、相手はどういう価値観なのか、何を大事にしているのか、それを踏みにじらないように配慮することもリーダーに求められる資質です。
クリントン氏が落選したのは、女性云々という前に、まさにこれが原因だと思います。
アメリカには保守的な考え方が根強いですし「私はクッキーを焼く女ではない」との意見は、生き方の違う同じ女性を侮蔑しているともとらえられます。
それがリーダーとしての「資質」に欠けていると判断したのではと思います。

まぁ、その分、既婚の女性は、男性よりもハードルが高いとも言えます。
小池さんのように独身だったら、ここまで厳しくないのかなぁとも思います。(2016/11/25 12:28)

男社会の技術畑で仕事をしている女ですが、男勝りではなく、男性と比べた時に同等のクオリティ、熱意で仕事ができれば、女性でも同じ評価がされいる時代だと思います。わがままな人や上から物を言う人、ニーズが捉えられない人は男性にも沢山いますし、そういう人は評価は低いのではないでしょうか。
未だに「女性は」〜などと物事を捉える人もいることは事実ですが、女性がそこを気にして行動しすぎると、今までのやり方に賛同している側の人間です、と言っているような気がします。(2016/11/24 00:10)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

小池さんがこの言葉(排除)を述べたことで、「風」が変わっていきました。 ただし、小池さんが言ったことは正論です。

若狭 勝 前衆院議員