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日本人が知らない京都・祇園

訪日外国人はここでナマ芸妓・舞妓に会っている

  • 水津 陽子

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2015年7月6日(月)

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京都五花街の1つ、祇園東にある祇園喫茶Rinkenで月1回程度開かれる芸舞妓パーティー。5月出演の芸妓のつね桃さん(右)と、舞妓の富津愈(とみつゆ)さん。美しさと煌びやかさ、優美さに溜息

 先日発表された日経MJの「2015年上期ヒット商品番付」で東の横綱に「インバウンド旋風」が選ばれました。旋風という言葉が訪日観光のもたらす変化や恩恵の大きさを示していますが、中でも大きな変化は私たち日本人の中で日本の価値の問い直しが始まったことではないでしょうか。最近、各メディアでは外国人に人気のスポット等の特集が目白押し、日本人はそれを見て初めてこんなところがあるのかと注目し、人気を呼ぶ観光も少なくありません。

 さて、本コラムのタイトルは「日本人が知らない新ニッポンツーリズム」なのですが、ここで質問です。皆さんは舞妓さんと直に会って話した経験をお持ちですか? あるいは、かつて東の「鹿鳴館」以上とうたわれた優美で豪奢な歴史的建造物が祇園にあることをご存知ですか?

 実は京都を訪れる人の約6割は、訪問回数10回以上のリピーターです。NBOの読者の方であれば、出張も含め数十回を数える方もおられるでしょう。しかし、その中で舞妓さんと直に会って話したことがある方はどれだけおられるでしょう。さらに、京都にある国立の迎賓館は2005年に建設されたもので、明治から大正にかけて京都の迎賓館といえば明治の煙草王が建設した「長楽館」であり、現在は極上の時間を提供するオーベルジュに生まれ変わっていることをどれだけの日本人が知っているでしょうか。

 京都観光総合調査によれば、2015年に京都市を訪れた観光客は5162万人。訪問地のトップ3は1位嵯峨嵐山周辺(38.3%)、2位京都駅周辺(37%)、3位清水・祇園周辺(34.8%)。この中で清水・祇園エリアは女性の人気が高く39.4%で1位。京都市内で最も人気の訪問地は清水寺(61%)で、同率9位に八坂神社と祇園コーナー(17.7%)が入りました。伝統文化体験では「着物・浴衣」(23.2%)、「茶道」(19%)、「舞妓・侍」(12.6%)の人気が高く、祇園周辺では今、若い女性が着物で観光する姿がよく見られます。

 京都に行ったことがある人なら誰もが一度は訪れる人気観光地の祇園。特に河原町駅から八坂神社へ至る四条通りは近年急増する訪日客で平日も人であふれ、休日ともなると道路は渋滞、歩道は人とすれ違うのにも苦労するほど混雑します。四条通沿いのアーケードにある祇園商店街の店には観光客が押し寄せ、花見小路通に連なる巽橋やお茶屋街では常に記念写真を撮る人の順番待ちができています。しかし、そこを歩く大半の人は祇園の深部、真正の祇園に触れる機会を持ちません。

 日本にいながら、祇園に来ながら、舞妓さんと話すこともなく、日本の良さを外国人に教えてもらう日本人。でもそろそろそれも卒業したいところです。これを読めば、あなたも舞妓さんと話すことができる? 祇園を10倍楽しめる? 今回は少し趣向を変え、多くの日本人が知らないそんな京都・祇園の楽しみ方をご紹介します。

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