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日本人が知らない京都・祇園

訪日外国人はここでナマ芸妓・舞妓に会っている

  • 水津 陽子

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2015年7月6日(月)

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京都五花街・島原の今

 本題に入る前に、京都の花街と芸舞妓の世界の基本を押さえておきましょう。まず「花街」は「はなまち」ではなく「かがい」と読みます。現在、京都には祇園甲部、祇園東、先斗町、宮川町、上七軒の五花街があります。古くはこれ以外にも多くの花街が存在し、少し前まで島原を入れて京都六花街とされていましたが、1980年島原は地方・立方の芸妓の不足から脱退。現在、島原にはかつて芸妓の最高位とされた太夫がいますが、京都花街組合連合会には加盟していません。

 ところで皆さんは京都に今、何人の舞妓がいるかご存知ですか。今年1月箱根温泉の芸者芸能を取り上げた際も花街の現状に触れましたが、京都には2010年時点で芸妓194人、舞妓89人がいました。しかし、最新の数字で2015年現在、舞妓は68人にまで減少しています。近年、花街における接待などのビジネスの需要は減少しています。それは京都であっても例外ではありません。一方、ここ10年、京都では観光での花街の利用が増えており、その比率は50%近くに高まっているといいます。

 ところで花街と一括りにしていますが、下の表にあるように五花街は起源や個性もそれぞれ異なります。踊りの流派も歌舞練場も5つが5つとも違います。その中で舞妓、芸妓は各々の花街の歴史と看板を背負い、独自の伝統文化の継承を行うため、日々舞踊や三味線、お囃子、お茶などの稽古に励んでいます。日頃の研鑽の成果はお座敷の他、花街それぞれ踊りの会や発表会等の場を設けるほか、京都で行われる様々な祭事の場で披露しています。

京都の伝統文化産業「京都五花街」
祇園甲部 祇園東 先斗町 宮川町 上七軒
場所・起源 八坂神社の門前町、水茶屋に始まる。
(1886年京都府が二つに分けた)
鴨川と高瀬川の間舟運の要所だった 四条河原の芝居、歌舞伎と関係深い 北野天満宮前の水茶屋に始まる
踊り(余興・観光) 都をどり(4月) 祇園をどり(11月) 鴨川をどり(5月) 京おどり(4月) 北野をどり(3月)
流派 京舞井上流 藤間流 尾上流 若柳流 花柳流
発表会 温州会(10月) ゆかた会(7月) 水明会(10月) みずゑ会(10月) 寿会(10月)
お茶屋('10年) 64軒 12軒(現在11軒) 27軒 37軒 10軒
舞妓数('15年) 24人 6人(仕込4人) 8人 22人 8人
歌舞会HP 祇園甲部歌舞会 祇園東歌舞会 先斗町歌舞会 宮川町歌舞会 上七軒歌舞会
共通の取り組み 1996年設立「おおきに財団」で京都五花街合同伝統芸能特別公演「都の賑わい」等の事業を行っている。
出典:祇園東お茶屋組合おおきに財団HP・各花街HP、日本評論社「京の花街」、溝縁ひろし著「京都五花街」等から作成

 京都では1996年「おおきに財団(公益財団法人京都伝統伎芸振興財団)」が設立され、京都の伝統文化や花街の伝統伎芸を保存継承し、日本の文化として発信する活動がなされています。ただ財団設立の背景には京都の花街が置かれた厳しい現状があります。1つに京都の花街は注目度は高いものの、その歴史や文化が正しく認識されているとは言い難いこと。加えて都市開発による町並みの破壊や後継者不足は深刻です。また京都のお茶屋でのお座敷遊びは基本「一見さんお断り」。敷居が高く、一般の人はなかなか受け入れられないという印象があります。それは観光客のみならず、京都に生まれ育った人も一緒で京都に住んでいても舞妓さんと直に会って話す機会はほとんどありません。

 そんな中、こうした現状を変えたいと活動を始めた人がいます。

写真左:八坂神社向かいにある祇園東の歌舞練場「祇園会館」。 中:祇園東では相続等もあり開発が進み、徐々に古い町並みが失われていった。 右:夜ネオンに灯がともり、歓楽街となる祇園東界隈

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