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農産物価格高騰や栄養価低下…世界の農業に異変

あなたが知らない日本と世界の「食と農業」の姿(上)

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2016年12月15日(木)

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※上記筆者のうち、田中氏・山田氏は日本語版の監修

コメ1トンを生産するのに必要な農業原材料コスト(肥料、農薬、種子のコスト)を、国際的に比較すると、日本のコストは、米国・中国の概ね4倍にもなっている。
 「食と農業」という言葉から──身近なところではグルメ情報、少しお堅い分野なら農協改革や食料自給問題、のような話を想像なさったのなら──少し驚かれることだろう。この記事では、経営コンサルティング会社大手、マッキンゼー・アンド・カンパニーの農業グループが、グローバルな視点で仔細に食と農業の分野を点検した結果についてレポートする。そして、「食糧需要は2030年までに40~50%も増加する」とか「野菜の栄養価が50年で20~50%も低下した」などというように、農業の本質的なところで、とても大きな変化が起きていることをお伝えすることになる。

 マッキンゼーが最近公表したレポート「日本における農業の発展、生産性の改善に向けて」は、こうした“あなたが知らない日本と世界の「食と農業」の姿”を描くとともに、日本の農業が未来型産業として生まれ変わる方法を提案している。2回に分けて、そのレポートのエッセンスをご紹介する。第1回(上)の今回は、「日本の農業のユニークさと、グローバルに見た食と農のトレンド」について分析する。

“ユニークな産業”へと発展を遂げた日本の農業

 日本の農業は、近年、産業としてはかなりの規模に発展している。

 1970年に120億ドルであった農業GDP(名目。2005年ドル水準での実質では720億ドル)は、1985年には410億ドル(同。実質は770億ドル)に成長した。統計で確認できる直近のデータとしては、2013年には580億ドル(同。実質でも580億ドル)と、世界で第9位の規模だ(名目GDP、2013年)。

 規模もさることながら、実はその中身が、グローバルに見ると、良し悪し両面にわたってかなりユニークだ。では、日本の農業について、生産~流通~消費のバリューチェーン(事業価値の連鎖)をたどりながら、その特徴を明らかにしてみよう。

コメを生産する時の原材料コストは、米国・中国の約4倍

 コメ1トンを生産するのに必要な農業原材料コスト(肥料、農薬、種子のコスト)を、日本・米国・中国で比較すると、日本のコストは、米国・中国に比較して概ね4倍にもなっている。コメだけかと思いきや、大豆と小麦についても、米国・中国に比較して、大豆は概ね5倍、小麦も3倍になっている。

コメント4件コメント/レビュー

薄っぺらな調査と記事。
港の水深が浅いからたくさん積めない?何を言ってるのやら。よその国じゃケープサイズバルカーででも穀物を運ぶのでしょうかね。二次輸送も考えなきゃないのに、その視点は無いし。
コストが中国の4倍?中国製なんか誰も買ってくれないよ、今の日本じゃ。4倍のコストでもそのコストをカバーできる価格がついてるでしょ。
ちゃんと現場を回ってレポートしないから、こうなる・・のよい例。(2016/12/15 15:35)

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「農産物価格高騰や栄養価低下…世界の農業に異変」の著者

L・ゲッデ

L・ゲッデ(るっつ・げっで)

マッキンゼー シニアパートナー

農業生産およびフードビジネスにおける戦略策定に加え、大手PEファンドに対し、発展途上国における農業セクターへの投資についても助言している。米国の化学・農業グループのリーダー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

フィッシャー

フィッシャー(やこぶ・ふぃっしゃー)

マッキンゼー シニアパートナー

農業セクターにおける市場戦略策定、サプライチェーンマネジメント、合併後の統合に関するコンサルティングに従事。大手グローバル化学薬品企業の経営戦略策定についてもアドバイスを提供している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

N・デニス

N・デニス(にこらす・でにす)

マッキンゼー Eパートナー

食品の安全およびリソース管理のプロジェクトにおいて世界の政府機関と協働した実績を有する。また、農産物の調達戦略に加え、農業セクター発展のための戦略策定にも携わっている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

田中 正朗

田中 正朗(たなか・まさあき)

マッキンゼー パートナー

金融・農業セクターを中心に、成長戦略策定、営業改革、タレントマネジメント、サービス・オペレーション品質の改善等のコンサルティングに従事。金融グループのリーダー。デューク大学経営学大学院修士課程修了。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

山田 唯人

山田 唯人(やまだ・ゆいと)

マッキンゼー Aパートナー

素材・エネルギー・農業セクターを中心に、グローバライゼーション、成長戦略策定、M&A等のコンサルティングに従事。2014年から15年まで、マッキンゼーのロンドンオフィスに所属。慶應大学経済学部卒業。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

薄っぺらな調査と記事。
港の水深が浅いからたくさん積めない?何を言ってるのやら。よその国じゃケープサイズバルカーででも穀物を運ぶのでしょうかね。二次輸送も考えなきゃないのに、その視点は無いし。
コストが中国の4倍?中国製なんか誰も買ってくれないよ、今の日本じゃ。4倍のコストでもそのコストをカバーできる価格がついてるでしょ。
ちゃんと現場を回ってレポートしないから、こうなる・・のよい例。(2016/12/15 15:35)

すでに知っていたことを組み合わせて戦略的に考えるのがコンサルタントのレポートというもの。わかりやすい形で伝えてもらえてありがたい。しかしながら、マッキンゼーのレポートは方向性においてそもそも間違えているという気がする。農業における最大のアセットは土地、リソースは水と種子と日光である。投資したいのなら土地を買えばよろしい。スターバックスやカーギルのやり方は、土地をもたずに、消費にちかいところで収奪することがポイントなのだが、やつらはグローバルにビジネスをやりたいからそういう発想になるのだ。そんなやつらと組むくらいなら土地を遊ばせておくほうがいい、というのが日本の農業従事者の思いではないのか。土地所有者、生産者、消費者が顔のみえる範囲内で仲間意識をもつこと。これに成功したバリューチェーンが高品質・高価格を実現する。高品質・高価格の完全有機農業で肥料の優先順位は必ずしも高くないし、そのロジスティックスとか最適化も後回しでいい。そんなんはブラジルにでも任せておこう。土地と地域と人間に執着すること。それが結果的に高品質・高価格となり、ひいてはアンチ・グローバリズムとなる。目先の生産性に惑わされるべきではない。(2016/12/15 11:52)

原価が4倍?
品質、信頼性が5倍ならペイするではないか!(2016/12/15 09:26)

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