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アウディ、新型A8で日本のお家芸奪う自動運転

世界初の「レベル3」を実現

2017年7月18日(火)

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独アウディの新型「A8」(写真:アウディ)

 筆者が子供のころの記憶だからうろ覚えなのだが、当時、ドイツ人の自動車エンジニアは「いいクルマは鉄とガラスとゴムで造るものだ」という哲学を持っていると聞いたことがある。つまり、シリコン(電子制御)なんかをクルマに取り入れるのは邪道だというニュアンスが、この哲学には含まれているわけで、当時電子制御を取り入れ始めていた日本車を揶揄するような意味合いもあっただろう。

 やや専門的になるのだが、日産自動車が1970年代中盤に、排ガス規制対策のためガソリンエンジンに独ボッシュの「Lジェトロニク」という電子制御燃料噴射装置の搭載を始めた当時も、当時の独メルセデス・ベンツ(現在のダイムラー)はディーゼルエンジンの燃料噴射装置として純機械式の「Kジェトロニク」という方式を採用していた。当時小学生だった筆者も、電子制御というものを信用していなかった当時のドイツ人エンジニア気質をうっすらと感じていた。

 だから、最近のドイツ車の電子制御への傾倒ぶりは、まさに隔世の感がある。それでもごく最近まで、電子制御技術は日本の完成車メーカーや部品メーカーのお家芸で、自動ブレーキの実用化でも日本メーカーが世界初だったのだが、足元を見ると、ドイツ車のほうが新技術の取り込みにはアグレッシブと言わざるをえない。

 その象徴が、独アウディが7月11日に発表(発売は今秋)した最高級車の新型「A8」だ。そのつい1週間ほど前の7月3日には、トヨタ自動車が2017年末に発売する予定の最高級車の新型「レクサスLS」を日本で公開したばかりだが、トヨタの最新技術をてんこ盛りにしたLSと比べても、A8の新技術の取り込みようは際立っている。

初めて「レベル3」の自動運転を実用化

 その新型アウディA8の目玉機能が「レベル3」の自動運転機能を世界で初めて搭載することだ。自動運転のレベルというのはすでにこの連載の第66回でも説明しているのだが、改めて紹介しておこう。一昔前はレベル0からレベル4までの5段階に分けた米運輸省道路交通安全局(NHTSA)の定義がポピュラーだったのだが、現在では、これに1段階を加えてレベル5までの6段階とした、SAE(自動車技術会)インターナショナルという団体の定義を使うことが多くなっている。

コメント12件コメント/レビュー

タイトルが悪いので、コメントが「お家芸」=「自動運転」と考える人が多いようだ。
現実と著者の意図を深読みすると、
「お家芸」=「(車の)各所の電子制御」+「カメラ等のセンサー機器」
あまりお家芸と言えるほど優れているとまで思わないですが。
電子制御に通じている日本が、センサーを生かして自動運転にチャレンジの進みが遅い事。
ソフトウェア技術が軽視・未熟な事や、自動運転の責任問題リスクで慎重にならざるを得ない
という所が、残念な日本的な所でもあると思う。
事故の責任が運転委託した者にあるとしない限り責任リスクの為安く利用等できない。
自動運転より劣る運転能力者に対しては本人に運転させるよりマシなので委託者責任。
まあ、自動運転の肝のセンサー類の動作確認は機械側にやらせるのか
色々疑問や問題点が山積みでしょうけど。(2017/07/20 15:01)

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「アウディ、新型A8で日本のお家芸奪う自動運転」の著者

鶴原 吉郎

鶴原 吉郎(つるはら・よしろう)

オートインサイト代表

1985年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社、2004年に自動車技術の専門情報誌の創刊を担当。編集長として約10年にわたって、同誌の編集に従事。2014年4月に独立、オートインサイトを設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

タイトルが悪いので、コメントが「お家芸」=「自動運転」と考える人が多いようだ。
現実と著者の意図を深読みすると、
「お家芸」=「(車の)各所の電子制御」+「カメラ等のセンサー機器」
あまりお家芸と言えるほど優れているとまで思わないですが。
電子制御に通じている日本が、センサーを生かして自動運転にチャレンジの進みが遅い事。
ソフトウェア技術が軽視・未熟な事や、自動運転の責任問題リスクで慎重にならざるを得ない
という所が、残念な日本的な所でもあると思う。
事故の責任が運転委託した者にあるとしない限り責任リスクの為安く利用等できない。
自動運転より劣る運転能力者に対しては本人に運転させるよりマシなので委託者責任。
まあ、自動運転の肝のセンサー類の動作確認は機械側にやらせるのか
色々疑問や問題点が山積みでしょうけど。(2017/07/20 15:01)

自動運転とでかい口を叩くなら

狭い道でのすれ違いが出来る様になってから言って欲しい

現在の技術やAI(嘲笑)では
京都の裏道や、自動車一台が通れる位の細い道でのすれ違いは
全世界のどや顔した全てのメーカーがギブアップする事は確実

外国の様な広い道、アホか
高速道路だけ?
一体何パーセントの車が常時高速道路を使っているんだ

そんな馬鹿な事に血眼になる位なら
高速道路だけでも、トラックやバスの運行が完璧に出来る様にした方が
よっぽど人類の為になる
高速道路にマーカーでも埋め込めば、現在やっている演算処理の8割は省略出来るんだよ(2017/07/19 18:54)

もう知る限り致命的なまでに欧米に遅れをとっている。
日本の自動車メーカーは、自らを自動車を作る会社だと定義しすぎであり、「運転の楽しさ」などを口にしている。

本来、自動車は輸送の機械でしかない。
人間は馬車に乗りたい、機関車を動かしたいのではなく、「移動したい」のである。
それを楽にすることだけを追求すれば、おのずと自動運転に行きつく。

日本の自動車の悲劇的な遅れは、日本の自動車好きが招いたもの。
デザインは後でいい。
メルヘンな設計者はいらない。ただ、人が行きたいところに、最も汎用的に連れて行ってくれる機械を作ればいいのである。それがわからないので、日本は、いまだに…(2017/07/18 18:57)

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