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「世界で1つだけ」のコペンは3Dプリンターで作る

「完全自動運転」時代に向けた大きな一歩

2015年7月21日(火)

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設計・製造ソリューション展に展示されたダイハツ工業「コペン」の「Effect Skin」。星のクレーターを思わせる形状(左)や、生き物の皮膚を思わせる模様(右)などが作りこまれている。

 やや旧聞に属するが、6月の下旬に東京ビッグサイトで開催された、製造業向けのITソリューションを紹介する展示会「第27回 設計・製造ソリューション展(DMS)」の会場に置かれていたダイハツ工業の軽スポーツカー「コペン」を見て驚いた。コペンはすでに、このコラムの第4回で紹介済みだが、そこに置かれていたコペンの表面には、まるで爬虫類の皮膚のような模様が、あるいは星のクレーターを思わせる凹凸が付いていたのだ。

 実はこのコペン、まだ市販品ではない。しかし、ダイハツは1年以内に、表面にこんな模様のついたコペンを商品化することを企画している。正確にいえば、こんな模様のついたコペンを売るわけではなく、こうした模様のついた化粧パネル(ダイハツは「Effect Skin」と呼んでいる)を、コペン向けに商品化することを計画しているのだ。

 注目されるのは、この「Effect Skin」を製造するのに3Dプリンターを使うことを想定していることだ。3Dプリンターを使った部品は、世界最大の3Dプリンターメーカーである米ストラタシスの日本法人であるストラタシス・ジャパンとの共同開発である。これまでも、自動車メーカーはアフターパーツという形で、グリルやスカート、スポイラーなど、後付けの外装部品を販売してきたが、これは当然のことながらどのユーザーにも同じ形状のものを販売していた。これに対して、3Dプリンターで製造するEffect Skinは、ユーザーが自分で形状をカスタマイズできるようになる予定だ。スーツの仕立てで喩えると、フルオーダーとまではいかないが、イージーオーダーくらいは可能にするイメージだ。

パソコンの操作で模様が変わる

 Effect Skinの開発に当たっては、ストラタシス以外に、工業デザインを手がけるznug design(ツナグデザイン)の根津孝太氏、アーティストで3DクリエイターのSUN JUNJIE(そん・じゅんじぇ)氏の協力も得た。根津氏は新型コペンの開発段階からアドバイザーとして参画。今回のプロシェクトでは、異業種のコラボレーションによる相乗効果を狙い、プロジェクト推進を担当した。

 SUN JUNJIE氏はコンピューターを駆使した空間デザインやファッションデザインなど幅広い分野で活躍するアーティストで、今回は3Dクリエイターとして参画。 数学的なアルゴリズムを活用したデザインを、今回のEffect Skin向けに開発した。数式によってデザインを決定しているので、この数式の係数(パラメーター)を、ユーザー自身がパソコンを操作することで変えれば、世界に1つの自分だけのEffect Skinをデザインすることが可能になる。デザインしたEffect Skinの3次元データを基に、3Dプリンターで実物を製造するという仕組みだ。

コメント1件コメント/レビュー

コペンのやり方には少しズレを感じて素直に喜べません。奇妙なデザイン自体もそうですが、オリジナルなカスタマイズは、ユーザー各自の発想でワンオフのパーツを作るから楽しいのでしょう。ユニークですよ!あなただけの造形ですよ!っと、表面の柄だけメーカー側からアピールする物でしょうか。ニキビのアバタみたいなスキンの好き嫌いは個人の趣味にお任せするとしても、カスタマイズを流行らせたいのなら、メーカーが牛耳るのは止めた方が良いのでは?3Dデータを誰でも制約なしに利用できるように解放して、自由な発想で遊べるようにすればユーザーの楽しみの幅が広がるでしょう。もっとも、単に解放しただけでは広まらず、メーカーが旗を振らなければ盛り上がらないとしたら、そもそもそこに市場はなかったのかもしれません。新市場の開拓とは、無理やり有りもしないところに市場があるかのようにふるまう事ではないですよね。ワーゲンのビートル、ミニやポルシェのように時代を超えてカスタムパーツが流通し続けるようになりたいのか、スマホゲームのように短期間でブームを盛り上げたい(しぼむのも速い)のか、メーカーの姿勢次第で、そこに市場が生まれ、続くかどうかが決まるように思います。(2015/07/21 09:26)

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「「世界で1つだけ」のコペンは3Dプリンターで作る」の著者

鶴原 吉郎

鶴原 吉郎(つるはら・よしろう)

オートインサイト代表

1985年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社、2004年に自動車技術の専門情報誌の創刊を担当。編集長として約10年にわたって、同誌の編集に従事。2014年4月に独立、オートインサイトを設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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コペンのやり方には少しズレを感じて素直に喜べません。奇妙なデザイン自体もそうですが、オリジナルなカスタマイズは、ユーザー各自の発想でワンオフのパーツを作るから楽しいのでしょう。ユニークですよ!あなただけの造形ですよ!っと、表面の柄だけメーカー側からアピールする物でしょうか。ニキビのアバタみたいなスキンの好き嫌いは個人の趣味にお任せするとしても、カスタマイズを流行らせたいのなら、メーカーが牛耳るのは止めた方が良いのでは?3Dデータを誰でも制約なしに利用できるように解放して、自由な発想で遊べるようにすればユーザーの楽しみの幅が広がるでしょう。もっとも、単に解放しただけでは広まらず、メーカーが旗を振らなければ盛り上がらないとしたら、そもそもそこに市場はなかったのかもしれません。新市場の開拓とは、無理やり有りもしないところに市場があるかのようにふるまう事ではないですよね。ワーゲンのビートル、ミニやポルシェのように時代を超えてカスタムパーツが流通し続けるようになりたいのか、スマホゲームのように短期間でブームを盛り上げたい(しぼむのも速い)のか、メーカーの姿勢次第で、そこに市場が生まれ、続くかどうかが決まるように思います。(2015/07/21 09:26)

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