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異例ずくめの「フランクフルトモーターショー」

出展内容を見て、もう一度驚いた

2017年9月26日(火)

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フランクフルトモーターショーにおけるBMWグループのブース。建物まるまる一つを同グループが占有するという日本では考えられない規模だ

 いつものアレがない…。会場入りして真っ先に気づいたのがそれだった。アレ、とは会場の中庭に立つ、巨大な仮設パビリオンだ。世界最大級のモーターショーの1つ、フランクフルトモーターショー(IAA)が9月12日から開幕した。最初の2日間はプレスデーで、朝の8:30から切れ目なしにプレスコンファレンスが続く。世界中からモータージャーナリストが集まる一大イベントの1つといっていい。

 東京モーターショーと違って、IAAは各社の出展するホールがだいたい決まっている。独ダイムラーがホール2を、独BMWがホール11を貸し切り、日本メーカーはホール8やホール9の、屋根が低く狭いホールに押し込められる、というのが最近の定番だった。そして独アウディは、中庭に設営した巨大な仮設パビリオン内にブースを構えるというのがお決まりだったのだが、ことしはその仮設パビリオンがない。だからちょっとびっくりしてしまったのだ。仮設パビリオンのない中庭は、いつになくがらんとして見えた。

プジョーも日産も出展せず

 そもそも今回のIAAは異例ずくめだった。日本メーカーでは日産自動車や三菱自動車が出展しなかったし、欧州メーカーでも仏プジョーや、フィアット・クライスラー・オートモービル(FCA)、スウェーデン・ボルボが出展を見送った。昨年のパリモーターショーでも、日本のマツダをはじめ、英ジャガー・ランドローバーや英ロールス・ロイス、英アストン・マーティン、英ベントレー、米フォード・モーター、伊ランボルギーニなどが出展を見送り、地盤沈下が叫ばれたのだが、世界最大級のモーターショーであるIAAには縁がないと筆者は思っていた。ところが、フタを開けてみると違った。こうした大手企業の出展とりやめで、中庭の仮設パビリオンが必要なくなったということなのだろう。

 しかも、出展内容を見て、もう一度驚くことになった。日本メーカーはもとより、ドイツ以外の欧州メーカーからは新型車の発表が少なく、大規模なブースに数多くの新型車やコンセプトカーを並べるドイツメーカーと他のメーカーの差が、あまりにも歴然としていたのだ。IAAといえば、欧州を代表する国際モーターショーであり、各国のメーカーが新型車を披露する晴れ舞台として展示を競うというイメージがあったのだが、今回のショーは、ドイツのローカルモーターショーという印象を強くすることになった。

 こうした傾向はいまに始まったことではない。もっとも早くその兆候が表れたのが東京モーターショーである。リーマンショック直後の2009年に開催された第41回の出展者数は、その前の第40回の241社から109社へ、入場者数も142万5800人から61万4400人と、いずれも半分以下になった。折しも、開催規模、入場者数とも膨れ上がってきていた中国の上海と北京のモーターショーにアジア最大のモーターショーという冠を奪われ、アジアの1ローカルモーターショーになったという感を強く受けたものだ。

 この後遺症は現在でも癒えておらず、来る10月末から開催される東京モーターショー2017は、GM、フォード、FCAのいわゆる「デトロイト・スリー」はもとより、ジャガー・ランドローバーやロールス・ロイス、アストン・マーティン、伊フェラーリ、ランボルギーニなどの高級車メーカーや高級スポーツカーメーカーも参加を見送った。このように、先進国でモーターショーの“ローカル化”が進む一方で、中国の北京、上海の2大モーターショーは膨張を続けており、市場の勢いの差を印象づけている。

コメント8件コメント/レビュー

 もうそろそろ電池の性能比較や能力特性などを記事にして見たらいかが?(2017/09/26 14:44)

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「異例ずくめの「フランクフルトモーターショー」」の著者

鶴原 吉郎

鶴原 吉郎(つるはら・よしろう)

オートインサイト代表

1985年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社、2004年に自動車技術の専門情報誌の創刊を担当。編集長として約10年にわたって、同誌の編集に従事。2014年4月に独立、オートインサイトを設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

 もうそろそろ電池の性能比較や能力特性などを記事にして見たらいかが?(2017/09/26 14:44)

衝突安全性のためには電気自動車であっても重量物であるモーターは車体の前にある方が良いですよ。リアエンジンだとクラッシャブルゾーンは無駄な空間ですからね。

それに板の四隅にタイヤな構成のプラットフォーム、ってのは全く新しさが無いんですけど、過去技術は調べてますか?(2017/09/26 10:30)

「VWグループは2025年に世界販売台数の1/4に当たる300万台をEVにする目標を掲げており、そのうち、半分の150万台は中国で販売する計画だ。」
VWは中国の好況が2025年まで続くとおもっているのか?
購買力平価平均GDPという指標があり、これが1万$を超えると先進国入りされたとされる。
先進国クラブに入った国は、それまでのバーゲン状態が1万$を境に勢いを失いやがて平準化する。先進国の中で平準化しない国は、貯蓄と言う言葉を知らない米国くらいなもの。
中国も2012年に先進国入りしたので、やがて平準化する(というより既にしつつある)が、平準化は許されない国なので、間違いなく周辺国に多大な迷惑をかけながら落ちていくでしょう。
つまり2025年まで持たないと思われる。(2017/09/26 09:55)

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