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アルミ車体になった一番小さいジャガー

複数車種への量産効果でコスト削減狙う

2015年9月29日(火)

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ジャガー・ランドローバー・ジャパンが2015年9月から出荷を始めた「ジャガーXE」

 ついに、このクラスにもアルミ車体が広がってきたか――。ジャガー・ランドローバー・ジャパンが9月から国内で納車を開始した新型車「ジャガーXE」を見て、そんな感慨を覚えた。ジャガーXEは、英ジャガー・ランドローバー(JLR)がCDセグメントに投入した新型車である。CDセグメントは、他社の商品でいうと、独メルセデス・ベンツなら「Cクラス」、BMWなら「3シリーズ」のクラスに当たる。

 かつてジャガーには、このセグメントに「Xタイプ」と呼ばれる車種が存在した。この車種は、英ジャガー(当時)を傘下に置いていた米フォード・モーターの「モンデオ」をベースとしており、ジャガーが伝統的に採用してきたFR(フロントエンジン・リアドライブ)ではなくFF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式をベースとした4輪駆動方式を採用していたのが特徴だ。この車種は、ジャガーが飛躍的に販売台数を伸ばすことを狙った戦略車種だったが、市場からは真のジャガーと見なされず、販売は低迷した。

 この経験があったから、ジャガーXEは「真のジャガー」として認められるために相当腐心したのだろうと思う。その象徴が、このクラスとしては初めて、車体骨格に大幅にアルミニウム合金を取り入れた車体構造を採用したことだ。

アルミ化に積極的なジャガー

 アルミニウムは、鉄に比べると同じ体積なら重さが約1/3の軽い金属である。同じ体積あたりの強度で比べると鉄よりも低いので、クルマの車体に使った場合に重さを1/3にできるわけではないが、それでも半分近くに軽量化することが可能だ。このため、軽量化が重視されるスポーツカーではアルミ合金製の部品が多用されてきた。ホンダが1990年に発売した高級スポーツカー「NSX」は、量産車としては世界で初めてのオールアルミ合金車体を採用し、注目を集めた。このNSXのアルミ合金車体は、ホンダの先代社長だった伊東孝紳氏が開発を担当したことでも知られる。

量産車としては世界で初めてオールアルミ合金車体を採用したホンダ「NSX」

 その後、独アウディが最高級車「A8」に、JLRが最高級車の「XJ」にオールアルミ車体を採用するなど、高級車に広がってきた。しかし、アルミ合金は鋼板よりも重量当たりのコストが5~6倍と高いため、それ以下の車種では、フロントフードやトランクリッド、ドアパネルなどのいわゆる「フタもの」と呼ばれる部品には採用が広がったものの、骨格にまで採用した車種はほとんどなかった。

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「アルミ車体になった一番小さいジャガー」の著者

鶴原 吉郎

鶴原 吉郎(つるはら・よしろう)

オートインサイト代表

1985年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社、2004年に自動車技術の専門情報誌の創刊を担当。編集長として約10年にわたって、同誌の編集に従事。2014年4月に独立、オートインサイトを設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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