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VW、ベンツなど欧州メーカーがEVに本気

パリモーターショーで相次ぎ専用車を投入してアピール

2016年10月12日(水)

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独フォルクスワーゲンが展示したEVのコンセプトカー「I.D.」。同社が2020年に商品化を予定する新型EVをイメージしたモデル

 2016年10月1日に開幕したパリモーターショーを取材してきた。そこで何回かにわたって、パリモーターショーで見た最近の自動車業界のトレンドを紹介していきたい。初回となる今回は、欧州メーカーの電気自動車(EV)への傾斜ぶりについて取り上げる。

 というのも今回のショーでは、EVを展示の目玉に据える企業が目立ったからだ。独フォルクスワーゲン(VW)を筆頭に、独ダイムラー、独オペル、仏ルノーなどが新型EVを出展の目玉に据えた。これまで欧州メーカーは、環境技術の柱にディーゼルエンジンや、ダウンサイジングガソリンエンジンを据え、ハイブリッド車に代表される電動技術を柱に据える日本とは一線を画していた。しかし、2020年以降に予想されるCO2排出量規制の強化を考えると、2020年前後からEVの普及を図らなければ対応できないとの危機感が欧州の企業にはある。

EV専用のプラットフォームを開発

 VWが今回のショーで公開したEVのコンセプトカー「I.D.」の特徴は、同社がEV専用に開発した新型プラットフォーム「MEB」を採用したことにある。VWグループは現在、横置きエンジン向けの新世代プラットフォーム「MQB」、縦置きエンジン向けの新世代プラットフォーム「MLB」を展開しつつあるが、これらとは別に、わざわざEV専用のプラットフォームを新開発したところに、VWの本気度がうかがえる。

 同社は、このコンセプトカーをベースとした量産型I.D.を2020年に商品化する計画だ。同社はI.D.をゴルフ、ポロ、ティグアン、パサートといった主力車種に匹敵する量産モデルとして展開することを目指すとしている。モーターの出力は125kWと、ほぼゴルフの量産モデルに匹敵し、航続距離は600km以上だという。さらに、価格面でも同出力のゴルフ並みを目指すというのだから、野心的な目標としか言いようがない。

 MEBで非常に興味深い点は、後輪駆動レイアウトを採用したことだ。他社のEVが、通常のエンジン車のレイアウトを踏襲し、フロントのエンジンルーム(エンジンはないのだから、モータールームと呼ぶべきかもしれないが…)内に駆動モーターを搭載する場合が多いのに対して、MEBは、左右後輪の間にモーターを搭載している。

「I.D.」のレイアウト。車室の床下にバッテリーを薄く敷き詰め、左右の後輪の間に搭載したモーターで駆動する

コメント10件コメント/レビュー

トヨタが2020年までにEV量産を検討という飛ばし(?)記事、日産ゴーン氏が中国市場向けに8000ドルのEV投入計画を明言。ゆっくりとではありますが、EVがマジョリティの一つになる方向への動きが確実に強まりつつありますね。(2016/11/08 00:43)

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「VW、ベンツなど欧州メーカーがEVに本気」の著者

鶴原 吉郎

鶴原 吉郎(つるはら・よしろう)

オートインサイト代表

1985年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社、2004年に自動車技術の専門情報誌の創刊を担当。編集長として約10年にわたって、同誌の編集に従事。2014年4月に独立、オートインサイトを設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

トヨタが2020年までにEV量産を検討という飛ばし(?)記事、日産ゴーン氏が中国市場向けに8000ドルのEV投入計画を明言。ゆっくりとではありますが、EVがマジョリティの一つになる方向への動きが確実に強まりつつありますね。(2016/11/08 00:43)

個々の技術的な問題が克服されていく流れと、それが実用性を持って社会に受け入れられていくかは別問題ですね。日本人が考えるほど、欧米そして中国では実用性一点張りではなく、車に対していまだに趣味性やステイタスが重んじられる傾向があり、現にアメリカでは原油価格の低迷から大排気量ガソリン車の需要が持ち直しています。政府が導入する規制も、当然それらを無視しては成り立たず、またインフラも含めたEV車への傾倒はそう単純じゃないでしょう。(2016/11/03 08:02)

ホンダがレアアースを使わないモーターをフリードに採用した話が当ブログにもありました。最大出力22kWとEV用途にはまだ足りませんが、EV向けの大出力モーターも開発するとのこと。リチウムの供給体制はたしかに懸念事項ですね。

10分間で400キロ相当をチャージする充電規格も既に準備中で、現在のEVと同程度のバッテリー搭載量であっても、将来のEVの利便性は格段に向上します。なおこのクラスのEVの製造コストはすでにハイブリッド車のそれよりも下回っているそうです(フォーブス誌、元トヨタ小木曽氏のインタビューより)。

何もEVが全てのクルマを置き換える必要などなく、ガソリン車、ハイブリッド車、PHEV、FCVと、乗る側の用途と予算、ライフスタイルなどに応じて共存していくのではないでしょうか。欧米中は政府が大規模なEV後押し策を出し始めているので、あと数年でEVに対する人々の認識はガラリと変わるかもしれません。(2016/10/19 03:42)

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