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新型プリウスは何がすごいのか?

最大熱効率40%を実現した新型エンジン

2015年10月27日(火)

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トヨタ自動車が12月に発売を予定する新型「プリウス」

 2015年12月に発売を控えているトヨタ自動車の新型「プリウス」は、ことし最も注目される新型車の1つと言っていいだろう。それは、日本で売れているクルマの1つが全面改良するというだけでなく、トヨタのこれからのクルマづくりを占う試金石となるクルマだからだ。新型プリウスから、トヨタのハイブリッドシステムの刷新が始まり、クルマづくりの刷新が始まる。

 国内での発売に先立って、その新型プリウスの技術説明会が行われた。筆者が注目したポイントは2つ。1つはハイブリッドシステムがどのように進化したか。そしてもう1つはトヨタの新しいクルマづくりの技術「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」で、クルマの基本性能がどう進化したかである。

 TNGAについては、すでにこの連載の第24回でも詳しく説明しているのでここでは繰り返さないが、今回の技術説明会で印象的だったのは、「ジャーマン3の競合車種にも負けないように開発してきた」という説明員の発言だ。ジャーマン3とは、独フォルクスワーゲン(VW)グループ、独ダイムラー、独BMWのことで、VWの「ゴルフ」(および同グループAudiの「A3」)、ダイムラーの「メルセデス・ベンツAクラス」、BMWの「1シリーズ」などが具体的な新型プリウスの競合車となる。

 これらの車種に比べ、現行型のプリウスは、車体の剛性感、乗り心地、操縦安定性などの点でかなり見劣りした。新型プリウスがこれらの競合車種に対して、どの程度競争力を向上させているのか、それは12月の発売を待って、路上で検証したい。

ハイブリッドシステムは従来の改良型

 一方のハイブリッドシステムだが、筆者の興味は、この4代目プリウスでハイブリッドシステムが一新されるのではないかということだった。というのも、トヨタのハイブリッドシステムである「THS(トヨタ・ハイブリッド・システム)」は、先に挙げた欧州の競合車種に対抗するうえで、1つの限界を抱えていたからだ。それは、速度領域の比較的低い市街地走行では非常に高い燃費性能を示すものの、高速走行時には、効率の点で不利なことだ。

 THSの基本的な考え方は、1997年に発売された初代プリウス以来変わっていない。THSについての説明はトヨタのWEBページをご覧頂きたいのだが、簡単に説明すると、エンジンの駆動力を2つに分け、1つは直接車輪の駆動に、もう1つは発電機を回すのに使い、この発電機からの電力をモーターに供給してモーターを駆動するのに使う。エンジンからの駆動力と、モーターの駆動力は、「動力分割機構」によって合成されて、車輪を回すという仕組みだ。通常のクルマのような変速機はなく、エンジンとモーターの駆動力の比率を変えることで、変速機としての機能を果たすようになっている。独立した変速機のないシンプルな機構で変速機能を実現している非常に巧妙な仕組みだ。

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「新型プリウスは何がすごいのか?」の著者

鶴原 吉郎

鶴原 吉郎(つるはら・よしろう)

オートインサイト代表

1985年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社、2004年に自動車技術の専門情報誌の創刊を担当。編集長として約10年にわたって、同誌の編集に従事。2014年4月に独立、オートインサイトを設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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