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新型NSXをちょっとだけ体験

猛烈な加速力と静かな低速走行

2015年11月24日(火)

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ホンダが報道関係車向け技術説明会「2015 Honda Meeting」で公開した新型「NSX」(米国仕様、写真:筆者撮影)

 前回のこのコラムでは、東京モーターショーの話題を取り上げたが、最近の完成車メーカーは、モーターショーにあまり技術的な展示をせず、最新の技術についてはモーターショーとは別に報道関係者向けのイベントを開催し、そちらで詳しく説明するという形式をとることが多くなっている。

 せっかく技術的な展示をしても、一般の来場者にはなかなか関心を持ってもらえないということなのかもしれないが、東京モーターショーの「世界一のテクノロジー・ショーケースをめざす」(東京モーターショーのホームページ)というテーマを考えると、ちょっと残念な感じがする。筆者自身、子供のころからモーターショーに通い、新型エンジンやクルマのカットモデルの展示に目を輝かせていたことを思い起こすと、技術に関する展示が好きな来場者も、多数派ではないかもしれないが、いると思うのだ。

 こうした展示の良し悪しは置いておくとして、モーターショーと紹介の順序が逆になってしまったが、今回はモーターショーの直前に開催されたホンダの技術説明会「2015 Honda Meeting」で取材した内容を紹介したい。その華は、2016年春に発売されるといわれるスーパースポーツカーの新型「NSX」である。

欧州スーパーカーの半額

 新型NSXは、2016年春にまず米国で発売され、その後日本でも発売される予定だ。米国での価格は約15万ドル(1ドル=120円換算で約1800万円)とされており、初代NSXの価格が、1990年の発売当初、800万円だったことを考えると、2倍以上の価格ということになる。が、後で説明するように、新型NSXはポルシェやフェラーリといった、価格で2倍近い欧州のスーパースポーツカーを凌ぐ動力性能を備えており、実際に海外のメディアでは「フェラーリに匹敵する性能と大幅に低い価格」が魅力の1つとして紹介されている。

 新型NSXは、排気量3.0L・バンク角75度のV型6気筒ツインターボエンジンをミッドシップに縦置きし、9速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)と組み合わせる2人乗りスポーツカーである。ホンダのV6エンジンには、「レジェンド」などに搭載している、バンク角60度のエンジンがあるが、これとは異なる、全くの新規開発である。

 このエンジンのスポーツカーらしい特徴の1つとして、潤滑に「ドライサンプ方式」を採用していることが挙げられる。ドライサンプ方式のメリットは、エンジンからオイルパンを無くせるため、その分エンジンの搭載位置を下げられることだ。実際、新型NSXではエンジンの搭載位置を61mm下げることができた。エンジンの搭載位置が低くなれば、デザインの自由度が増すほか、クルマの重心が下がって、運動性能も向上する。オイルパンは、エンジンの底についている、オイルだまりのことで、通常のエンジンではここに溜まったオイルをポンプで組み上げてエンジンの各部に供給し、重力によって、再びオイルパンに戻ってくる――というようにオイルを循環させている。

コメント5件コメント/レビュー

ドライサンプエンジンは、エンジン内のオイル潤滑を重力に頼らないようにするシステムで、主に航空機で使われていました。重たいオイルパンを最下部に設置しなくても済むため、スポーツカーでは低重心化に使用されることが多くなりました。余談ですが、パリダカに出場したYAMAHA SuperTenereもドライサンプエンジンでしたが、オイルパンに岩石がヒットしてオイル漏れ→即走行不能になることを防ぐことも目的にありました。
以上の背景を踏まえておいていただきたいと、ドライサンプエンジンマシンのオーナーとしては願っております。(2015/11/30 10:47)

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「新型NSXをちょっとだけ体験」の著者

鶴原 吉郎

鶴原 吉郎(つるはら・よしろう)

オートインサイト代表

1985年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社、2004年に自動車技術の専門情報誌の創刊を担当。編集長として約10年にわたって、同誌の編集に従事。2014年4月に独立、オートインサイトを設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ドライサンプエンジンは、エンジン内のオイル潤滑を重力に頼らないようにするシステムで、主に航空機で使われていました。重たいオイルパンを最下部に設置しなくても済むため、スポーツカーでは低重心化に使用されることが多くなりました。余談ですが、パリダカに出場したYAMAHA SuperTenereもドライサンプエンジンでしたが、オイルパンに岩石がヒットしてオイル漏れ→即走行不能になることを防ぐことも目的にありました。
以上の背景を踏まえておいていただきたいと、ドライサンプエンジンマシンのオーナーとしては願っております。(2015/11/30 10:47)

ふーん。・・で国内仕様車は180Km/hまでしか出ない・・と。
日本国内では誰が買うの?(2015/11/29 18:19)

新型NSXはスペックを見る限り、先進的だが不必要なほどに安全で それゆえ退屈で 且つスポーツカーと思えない程重い。という印象ですね。
ホンダの求める車の理想形を詰め込んだらこうなったのかもしれませんが、それはミッドシップのスポーツカーが前提だったの?
理想の車と理想のスポーツカーが会議の中で混同しちゃったのではないかと考えてしまします、この重量は。
個人的にはタイプRでハイブリッドレスと豪華装備を排して装備重量で1.4トン前後に軽量化してほしいです。
でも今のホンダはミニバン屋で、走り屋向けのタイプRっていうのはそぐわないかな。(2015/11/27 14:30)

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