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炭素繊維で鍛えたBMW新型「7シリーズ」

注目の自動駐車は来夏までおあずけ

2015年12月8日(火)

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BMWが10月末から国内で発売した新型「7シリーズ」の「740i」

 以前の高級車は、豪華さ、というのがその価値の源泉だった。大きな車体や、排気量の大きなエンジンとそれが生み出す高い出力、そして、本皮シートや本木目をあしらったインテリアなどが、高級車の象徴だった。もちろんそういった価値は現在でも健在だが、それらに加えて、最近の高級車は、最新技術のショーケースとしての価値が非常に大きくなってきていると感じる。つまり、近い未来に普及が期待される最新技術を先取りして装備することで、その快適さや便利さをいち早く享受できる、という価値である。10月に発売されたBMWの最高級車種である新型「7シリーズ」もその例に漏れない。

 歴代の7シリーズもそうだったが、新型7シリーズも新技術を満載しているのが特徴だ。その一つが、CFRP(炭素繊維強化樹脂)を採用して軽量化を図った車体だ。CFRPの採用だけで達成したわけではないが、新型7シリーズは従来型よりも最大で130kg(欧州仕様車)の軽量化を図っているという。

 BMWはもともと、車体へのCFRPの採用に熱心なメーカーだ。EV(電気自動車)の「iシリーズ」では、量産車として初めて車体骨格にCFRPを採用し、経験を積んできている。EVの「i3」は、アルミニウムの骨格で構成したシャシーにバッテリーやモーターなど、走行に必要な部品をすべて搭載し、その上に、オールCFRP製のボディをかぶせた複合構造を採用している。

鋼板、アルミニウム合金、CFRP(炭素繊維強化樹脂)の複合構造を採用した車体。グレーの部分が鋼板、白い部分がアルミ合金、黒い部分がCFRP製だ(写真提供:BMW)

 7シリーズでは、車体をオールCFRP化するところまではいっていないが、全部で15のCFRP部材を車体の補強材として使っている。一番目立つのが、センターピラーを補強する大型の部材だ。フロントピラーからルーフサイドにかけての骨格に採用した中空のCFRP製部材は、CFRPの周囲を鋼製のパネルで挟み込む複合構造を採用しているのが特徴だ。また、センタートンネルの上部にはCFRP製の部材が張り付けてあるほか、左右のフロントピラー上部をつなぐルーフの補強材、リアピラーの根本を補強する部材もCFRP製である。このように、ルーフ周りの部材が多くCFRP化されているのだが、車体の中で高い位置にある部材を軽量化することは、車両の重心を下げることにつながり、運動性能の面でもいい影響があるはずだ。

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「炭素繊維で鍛えたBMW新型「7シリーズ」」の著者

鶴原 吉郎

鶴原 吉郎(つるはら・よしろう)

オートインサイト代表

1985年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社、2004年に自動車技術の専門情報誌の創刊を担当。編集長として約10年にわたって、同誌の編集に従事。2014年4月に独立、オートインサイトを設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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